伝わるプレゼン。

日頃から、さまざまなプレゼンの場に同席したり、参加したりすることは
多い。またその準備段階からかかわることもある。
プレゼンテーションとは、ビジネスチャンスを獲得する上で、自分たちの
思い、企画、スキルを活かし、いかにクライアントにお役に立てるかをお伝え
する時間であり、またプレゼンを受ける側にすれば、どんなアイデア、提案を
いただけるのか?と楽しみな一面もある。
日頃の商談の時間では踏み込めない、より深いコミュニケーションづくりにも
プレゼンは有効だ。
一方、気張ってプレゼンしすぎて、相手に響かないこともあるから、そのあたりは
注意も必要だ。
あくまでも、相手の都合、状況に合わせ、その内容やボリュームも様子を見ながら
伝えていくことも、その内容以上に大切となる。

プレゼンはあくまでも、コミュニケーションのきっかけのひとつ。
相手がお腹いっぱいになってしまったり、すぐに理解が十分できないこともある。
一度で出しすぎるのではなく、小出しにしてコミュニケーションの回数を重ねる
という方法も有効だ。

あくまでも相手を見て、人を見て。
とくにオンラインでのプレゼンは、共有画面を確認しながらのやりとりになる
ため、表情まではわからないことも多い。

伝わるプレゼン。
顔が見えているようで見えていないことも多い、このコロナ時代のコミュニケーション。
伝えたいことをより伝えるために、情報の出し方、確認の取り方も一工夫あっても
良いかもしれない。

この厳しい市場環境のなか、どの業界も激しい競争が繰り広げられる。
伝えて、選ばれる。そして、任せていただく。
このプロセスを今一度見直し、段階ごとに関係づくりを深めることも
大切にしたい。

若き時代、自分もプレゼンにあけくれる日々が多かったが、
今はデジタル活用が前提である。その点は大きく変化した。
便利な面、伝わりづらさもあると、実感する今日この頃。
そして、時代が変わっても、以下に伝えられるか、伝わるか
という課題は不変である。

大きなプレゼンよりも、ちょっとした提案を重ねる。
これもひとつの手法。と自分の来た道をふりかえり、
そんなことも思う。

いずれにせよ、もちろん、プレゼン手法の前に コンテンツ・スキルである。
何をもってお役に立てるのか。強みがなければ、プレゼンが
うまくても仕事にはなりづらい。

仕事を獲得するのは、容易ではない。
だからこそ、ゲットできたときの歓びはひとしおだ。

伝わるプレゼンは、仕事をはじめ、社会で生きていく上で、
永遠の課題だ。





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立ち飲みの楽しみ方。

大きな駅には、改札内にいくつもの飲食店が併設されている例も
多い。回転寿司、ベーカリーカフェ、そして立ち飲みスタイルのバーなど。
電車の待合時間にちょっと立ち寄って、腹ごなしをしたり、のどの渇きをいやしたり・・・。
東京駅も近年、大掛かりなリニューアルをしてさらにエキナカのお店が増えたし、
最近、久しぶりに新大阪駅を利用して、こちらの変貌ぶりに驚いた。
頻繁に利用していた30代の頃の何倍にも店舗が増えている印象だ。
週末は大変な賑わい。さすがの大都会だ。
混雑した駅、店ではその店の様子を横目で見ながら、通りすぎるだけ。

でも、駅や時間帯によっては、駅自体の利用者もほどほど。お店もガラガラだったりする。
街中は人であふれていても、駅は多くの人を送り出し、また迎え入れるまでの時間は
ちょっとゆったりしている。16時から17時の間は、駅のアイドルタイムか?
こんな時間帯が好きだ。

たまたま出発時間まで30分以上あった私は、前から気になっていた立ち飲み屋の
前を通った。カウンターと立ち飲みテーブルがあるバール。
端の席が空いている。あ、あそこなら、荷物があってもそのまま入ることができそう。
さらに、コロナ対策で、カウンターに仕切りがあるため、ひとりであっても隣の
人を気にせずいられそうだ。
ということで、そのお店に入る。
その日は、仕事で声を出しすぎたせいか、のどが渇いており、迷わず生ビールをオーダー。
樽から注がれたビールは本当においしい1一口目は、テレビコマーシャルでよく見るような
飲みっぷりになる。

私はグラス一杯のビールをゆっくりゆっくり味わいながら、店内を観察する。
その店のお酒の品ぞろえに目が行く。お酒の瓶トラベルは見ているだけで楽しい。
ああ、ここはウィスキーが得意な店。まるでホテルのバーのようにウィスキーは
揃っているな~。と駅のバールなのに、かなり本格的な点に注意がいく。
そのあと、カウンター越しに仕事をするスタッフたちの動きが目と耳に入ってくる。
狭いカウンターに店長、しっかりした先輩スタッフ、そして新人のようなスタッフ。
この三人の掛け合い、仕事の教え方、教わり方などが全部見えて、会話も聞こえる。
スマホを見る時間よりも、接客の表裏が見えるリアルなカウンター劇を鑑賞する方が
断然面白く、勉強になる。
「ああ、先輩、一生懸命教えているなあ。ああ、そうやって教えるんだ~」
「あ、常連さんのようなお客さんにポイント会員すすめているな~。」
「あの子が店長?でも、若すぎるよな~」
とひとりであれこれイマジネーションを働かせる。
すべての言動が聞こえ、相手の反応も見えるので、コミュニケーションの勉強にもなる。

立ち飲み屋の良さは、ぶらり入って、気負わず一杯だけでも楽しめること。
ひとりでも楽しめること。余計な気遣い、会話をしなくてよいこと。
そしてお店のスタッフとの距離が短く、人と場合によっては予期せぬコミュニケーションが
楽しめること・・・。
実は世界のバーは好きで、コロナ前に行ったパリの北駅でも今回と同じように、待合時間
に利用したことを、ふと思い出す。忙しく接客をするスタッフの働きぶりを見ながら、
少しだけ交わした会話。これが旅の記念になっていたりする。

そして今回の立ち飲み屋でも、気が付けば
スタッフとしっかり会話していた。

こちらのお店の店長、なんと25歳であった。
「若いのに、しっかりしているね~。25歳なのに、もうバーの店長?
学生時代、何を勉強していたの?」
「僕は、心理学を勉強してきたんです。なので、人とのコミュニケーションが
面白いと思ってこの仕事しています。」
名刺を渡しながら、こんな風に語ってくれた。
「いいね~。お酒とコミュニケーションは関係あるね」
「そういってもらえると嬉しいです。」
と、まあ、こんな会話ができるのが立ち飲みの良さ。

ビール一杯とドライフーズでお会計。
安い!そして、疲れもとれ、大満足。

「また寄るね。元気にがんばって~」
と店を出るとき、エールを送る。
お客さんがいなかったためスタッフ全員笑顔で送り出してくれた。

アイドルタイムの駅の立ち飲み。
若いスタッフたちとの会話が楽しく、ちょっとしたハレの時間。

最近は電車の待合時間を楽しむのが、ちょっとした楽しみ。
駅は旅の交差点だ。

ひとりで、お金もかけず、心豊かになれる。
これからも、元気な限り、小さな旅を続けるとしよう。


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今日のターゲットにしっかり伝える。

今日は何をする日か?毎日仕事内容も異なり、行く場所も異なり、会う人も違う。
おかげさまで、毎日つながっているが、毎日が新しい。
1日1日を大切にしたい。
と思うと、今日のターゲットは誰か?が大切になる。
今日、会う人。今日、伝える人。
その人に向かって、寄り添ってしっかり伝えなければと思う。
言葉であったり、文字であったり、音楽であったりその日その日で伝える手段も
異なるが、その伝える相手に伝わるように工夫し、丁寧に向き合うこと。

今日のターゲットはあるご家族。お会いしたことのない方々がほとんどとなる。
その方たちに、音楽を通じて、幸せな時間を過ごしてもらい、ほんのわずかでは
あるが、人生の良い思い出の一コマになれば、と思っている。

今日のターゲットは誰か。
思い描くこと、イメージすること。

また新しい出会いが楽しみになってきた。

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私の春を、始める。

寒さが続くが、日ごとに春の訪れが近くなっているのを感じるこの頃。
もうそろそろ・・・外へ飛び出そう!ということで、
グラン・ルー開設25周年の事業(社会活動)としての第一弾をはじめる。
昨年末、NHKのドキュメンタリーで知った 在宅医療の現場に刺激を受けての
ひらめきをカタチにする。
外出できない方のもとへ、出かけるのではなく来てほしいと待って下さる方のところへ・・。
ということで、試みる。

具体的には、マーサの「とことん♡よりそいコンサート」。出前・出張型の
演奏活動だ。
コンサート会場へ行ける元気がある時代を経て、だんだん活動範囲が限られ、外出も
ままならない・・・そんなときがやってくる。
そのときに、ささやかな楽しみとして「音楽のギフト」をお届けできたら。
または、家族や親しい人同士の小さな集まりのひとつのお楽しみとして、思い出の
時間をともに過ごしていただけたら・・・。
在宅医療に奮闘される医療業界の皆さまのように、その人の命を身体面からサポート
することはできないが、内面から少しでもお手伝いできたらと思っている。
チラシもようやく整った。
ということで、私の春がはじまる。
試行錯誤を重ね、前に進む。
両親もきっと喜んでくれる、そして一緒についてくるかも?

マーサの「とことん・よりそいコンサート」のご案内はこちらです。

グラン・ルー おかげさまで25周年 感謝の事業 のお知らせ | La Grande Roue (mahsa.jp)

ご興味ある方はぜひお問い合わせください。

Contact | La Grande Roue (mahsa.jp)

25周年事業はここから、はじまります。(他のメニューもどうぞお楽しみに!)

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さすがの筆談コミュニケーション。

新幹線の中で仕事をする人も多い。
貴重な移動時間だ。
私もかつては、よく新幹線に乗ってすぐパソコンを開いて
忘れないうちに・・・と報告書を作成したりしていた。
しかし、揺れる社内での入力は体にも良くないので、
最近は、意識してやらないことにして、むしろ、休息、
睡眠の時間として活用している。

そんな時間にしたいのに、前の席で、かちゃかちゃと
キーボードを強くたたく音が続く。
おそらく、その人は東京に着くまでに早くやって、
会社にメールするのか何かしたいのだろう。と
想像できるほど、力が入った速いパンチングの音。
その音が鳴り響く。困ったなあ。うるさいなあ。
周囲の人は、イヤホンをして他の音を聴いているか
すでに眠っている人もいるが、こちらは眠れない。
私もイヤホンをしてみたが、それでも聞こえてくる。
ふと大きめの付箋メモがあったので、メッセージを書いて
ご本人にそっと渡そうかと思ったが、知らない人だ。
相手によっては事件に発展することもないとはいえず、
席を離れて、車掌さんを探す。
すると車掌さんではなく、警備の方をみつける。
「あの、すいません・・。車掌さんが見当たらないので
お伝えいただきたいんですけど・・・。〇両目の〇に
座っているものですが、前の方のキーボードの音が大きすぎて
困っているので、車掌さんに伝えていただけますか?」
というと、警備員さんは状況を察知してすぐ動いてくれた。
席に戻ってしばらくしたら、車掌さんがやってきてそっと
メモを渡してくれた。最初、驚いた。
「音があまりにも気になるようでしたら、他の席に変わって
いただいていいですよ」と、書いてあった。
口頭では言えないことは、筆談をするという接客マニュアルが
あるのだろうか?
そして、小さな声で
「移動される場合は、忘れ物だけは気を付けてくださいね」
と付け加えられた。
私は静かに頷き、おじぎをして、少し離れたところに空席があったのを
見つけ移動した。ああ、良かった。音も聞こえなくなった。

しばらくすると、車掌さんがまた通って、今度は声をかけてくれた。
「大丈夫ですか?問題なかったですか?」
「いやー、大変助かりました。ありがとうございます」
こちらも普通にお礼が言えた。

車内ではいろんなことが起きうる。トラブル、事件、事故も多い。
何か起きるかわからないことを想定し、安心安全な運行を目指し
がんばっておられる輸送関係の皆様さまには、頭が下がる。

新幹線に関するエピソードはいろいろあれど、筆談は初めて
であった。
状況に応じたコミュニケーションの手法、ツールの使い分け。
その細やかな配慮に感動し、感謝した朝。
もちろんトラブルはない方が良いけれど、それ以上に
いいサービスに出会えたことが、とても良かった。

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次の山を登り始める。

人生は山越えの時間。ともいえるかもしれない。
大山小山、自分に与えられたいくつもの山を乗り越えて、自分だけの人生を
進んでいく。いつまで続くのかな‥と時々思いながらも、前に進むほかない。

一度の人生は、大きなひとつの山を登るというよりも、
私の場合は、大小いくつもの山に向かう。そういうものだと、思っている。

たとえば、親との出会いと別れ。というひとつの大きな山。
これも気が付けば時間を経て、今日にいたっている。
振り返れば、人生最大の山だったかもしれない。
そして、さまざまな変化を感じながら、それを乗り越え、次の山に向かっている。

毎日という小さな山。
24時間の中にも、山はある。そう思うとちょっとエキサイティングな気持ちにも
なれる。

仕事においても、次々と課題をいただき、それぞれの山に登っている。
ひとつのプロジェクトが落ち着けば、次の山。
山のぼりは、ときに谷もあり、険しい道もあり、雨の日も晴れの日も・・・。

そのとき苦しくとも、前を向いて、上に向かって進んでいけば必ず
頂点に出会える。
そのときの爽快感、達成感は格別だ。


今、ひとつ大きな取り組みの着地が見えてきた。
心から安堵できる時も近い。
その喜びと同時に、次のターゲットに向かって歩みを早める。

気が付けば山越え。
人生は、そんなものかもしれない。
歯を食いしばることなく、自然体に進む。
足腰が強くないと登れないから、自分を鍛えることも忘れずに。

2月16日。まずは、今日という唯一の山を元気に楽しく越えたい。



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俯瞰してみる時間。

なんやら怪しい物体が空を飛ぶ時代になってきた。
いや、実は、もっと前から飛行していたのかも。きっと、そうだろう。
空には、実際目に見える境界線はないのだから、決めた見えないルールを
守らない人にとっては、お構いなしの世界になる。
恐ろしい。これでは世界の秩序は保たれない。
どうか、国際ルールを順守する真の友好なる関係でもって、世界の平和を
維持してほしいと願いたいが・・・。

さて、同じ見るでも、こちらはちゃんと見たいというお話。
日頃、物事に追われていると、目の前のことに夢中になって、
全体を見直したり、客観的に確認するということが後回しになることもある。

できたら、完成する前に、いい節目のところで、
第三者に見てもらったり、全体を見回して、抜けがないかは
しっかり確認したい。
いい仕上げをするには、俯瞰してみる時間が、とても重要なのだ。

人の世界まで盗み見することは言語道断であるが、
自分の担当世界は、しっかり俯瞰するように。

そのために役割分担があり、チームがある。
一人じゃ気づかないことを、教えてもらえることもある。

俯瞰。鳥の目をもつ。時にそのことを思い出したい。

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被災地に心寄せる、聖バレンタイン。

このたびのトルコの大地震の被害は、東日本大震災の記録を越え、まだこれからも
広がりそうで、心が痛い。
トルコ、シリアの被災地の皆様に心からお見舞い申し上げたい。
また国際的な緊張関係で支援が無事に届かない実情もあるようで、それも悩ましい。


ほんとうにいつ、どこで何が起きるのか。
天災、人災・・・。世界各地で起きているこの惨状を見て、明日は日本でも・・と
思い、備えなければならないが、できているだろうか?平和ボケが戻っていない
だろうか?
コロナが落ち着いて、ちょっと気持ちが解放されている今こそ、気を引き締めなければ
と思うけれど・・・。

「日常こそが奇跡」だと、東日本大震災後にその思いを表現されたという、詩人の長田弘さんという方がそんな言葉を記されているようであるが(まだ詩集は読めていないが)、
確かに当たり前であると思っていることが実は当たり前ではなく、それを失くして初めて
その有難さに気づく。

いて当たり前、あって当たり前。
そんなことは何ひとつないのに、失ってから悔やみ、嘆く。それでは遅い。

だから、今この平穏無事な朝という瞬間に感謝し、このひと時を大切に丁寧に生きるのみ。
今日はバレンタイン。今年は、例年とはちょっと違う気持ちでいる。

奇跡なる今日に感謝して、周りに感謝して、そして今の世界情勢を鑑み、静かに祈り
を込め、丁寧に日常という時間を過ごしたい。

「日常」を元気に、無事に過ごせることが一番のギフト。
これ以上の幸せはない。周囲に感謝を込めて。

そして、改めて天災・人災の被災地の皆さまに心を寄せて
早く、日常が戻るようにと祈りをささげたい。

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マイファニーバレンタインを想い

バレンタインはすっかりショコラの祭典となった。
もちろん大切な人に贈る方も多いだろうが、年々、自分用の消費のための
イベントになりつつあるような・・・。
限定、初登場、ショコラティエ来日トークショー・・・。いろんな販促
の情報に接し、また会場での長蛇の列を見ると、「ま、やめとこか」と
萎えてしまう。今じゃなくていいかな・・・と思ってしまう。
と同時に、昔のバレンタインのワクワク感を思い出し、あの頃は良かった
とつい、昔を懐かしむ。
子どもの頃のバレンタインは、不二家のハートチョコが主役であった。
ピーナッツが入って、おいしかった、あの商品、復活したらいいのに・・・。
もうひとつ、チョコといえば、だれもが知る、あの「チロルチョコ」。
この商品のコミュニケーション力は今の時代も衰えず、素晴らしい。
最近、改めて気に入っている。いつか、オリジナルのチロルチョコにも
挑戦したいほど・・・。

そして、話は飛ぶが、バレンタインといえば・・・。
NYにて歌を少しだけレッスンを受けた先生に、教えてもらった「マイファに―
バレンタイン」。
ジャズの本場でその曲について学べたことはとても幸運だった。
マイルス・デイビスや、チャット・ベーカー等であまりに有名な曲であるが
私にとっては、その歌の先生の言葉が今も忘れられない。
「毎日がバレンタインですね」
そう、そのとおり。
毎年、この時期になると思い出す。

愛をささげる、告白のきっかけとして日本に上陸したバレンタイン。
いつしか業界のイベントになった。
でも、そのルーツを大切にし、心を大切にしたい。

愛を感謝を伝えることは、大切。
でも、この日に限らず、いつでも伝えたい。毎日伝えたい。

なんでも消費拡大に向く流れに乗る楽しさもあるが、
本質を忘れず、感謝を伝えたい。





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アフリカに学びはじめる。

現在放送されているもので、最も有意義なコンテンツとして毎回チェックして
いるのが、「こころの時代」という番組。週末の楽しみのひとつでもある。
これは思想・哲学・宗教面からこの混迷の時代に生きるヒントを与えて
くれるもので、毎回、さまざまな気づきや発見があり、自分の世界を広げて
くれる。
世の中の人がつまらないニュースを見るよりも、こういったコンテンツに
興味をもってくれたら、とおせっかいながら思える、時空を超えた普遍の
教材だ。

最近、「アフリカの思想」を知るというプログラムがあり、そこで知った
コンゴで活躍する医師、デニ ムクウェゲ氏。
性犯罪が多発し続けるこの国で、女性たちを救い、またその犯罪撲滅の
ために声を上げ闘っている活動家でもある。
生きる道を失った性犯罪の被害者である女性たちの心身に寄り添い、
被害を受けた人たちが、その経験に負けず生きるための支援をするとと
もに、国連で自らの経験を含めた力強いメッセージを世界に発信し、
ノーベル平和賞を受賞した経歴の持ち主だ。
とても情熱的な活動家。ノーベル賞を受賞されたときに、もっと関心を
持つべきだったと反省。

アフリカはもともと固有の風習・文化のなかで歴史を刻んできたが
欧州列国の世界進出・侵略により、多くの国々が植民地となり、
虐げられる歴史を刻んだ。
今思えば恐ろしいことばかりだ。もしかしたら、ロシアのウクライナ
侵略を一方的には避難できないかもしれない・・・。いや、できない。
それらの歴史から引き起こされた内紛、貧困、性犯罪といった、
SDGsが目指す社会の対局にある、生きづらい環境で闘っている一人が
このデニさんだ。

彼は来日した際に、大学での講演・授業を積極的に行い、若い人たちに
アフリカの現実にも目を向けることの大切さとともに、社会に問題があれば、
無関心であってはいけないということを力説していた点が心に響いた。

犯罪があるとしたら、その加害者は当然、責められるべきであるが、
犯罪はどこでも誰にも起こる可能性はある。特定の加害者を非難するだけでは
世の中は変わらない。何の解決にもならない。

さらに物事に「無関心」であること。これでは犯罪がなくならない。
戦争が終わらない原因のひとつはこれ。だから無関心も加害者なのだ。
無関心であってはいけない。声を出す、行動を起こすことこそが平和な
社会のために大切だ。

と、熱く語っておられたことが強く深く心に刻まれる。

無関心。自分には関係ないわ。言うと面倒くさい。言わない方がいい。
見ないふり。責任はとりたくない・・。
と、そんな風潮が今の世の中にあると思う。
昔よりも、情報化社会のなかで、より人間間の距離は、溝は広がっていると
思う。
これでは、いけない。

この尊敬する活動家は言い、また自ら動く。

欧米的価値観に惑わされることなく、世界を広く観ながら、
より確かな道を探し続けよう。

ちなみに、デニさんは日本の「利他の心」が大好きだそうだ。
ああ、同じだ。良かった。

人はだれかのために役に立つために、生まれてきた。
このことが根本にあるから、行動できるのだとのこと。

ここも深く共感する。

その背中を見習って、さあ、自分は何を活動するのか?

さあ、自分は何でもってお役に立てるのか。

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