信仰、宗教を越えて、多くの人々から愛され、親しまれ、
尊敬されてきたフランシスコ教皇。
その訃報に接し、世界中が悲しみに包まれた。
私自身も、信徒ではないくせに、大きな心の柱のひとつを
なくしたような気持ちになった。
最後まで世界平和を祈り続け、今行われている戦争や、
さまざまな対立に対し、抗議のメッセージを伝え続けてきた。
私個人としては、フランシスコザビエルに捧げる曲をつくっ
た際に、名前の由来は違えど、大好きなブエノスアイレス出身
のフランシスコ教皇にもぜひ聴いていただけたらと妄想して、
ブエノスアイレス、国内の知人の助けを経て歌詞を翻訳、
さらにバチカン大使館に問い合わせし、教皇宛てのオリジナル
ジャケットに入ったCDを送ったことがあった。
今から思えば、もっと違う方法もあったかと思いつつ、当時は
そんな無謀な行動も。ゆるされる寛容さを感じるお方であった。
また、父と同い年であった点も親しみをもっていた理由のひとつ。
高齢でこの重責を担う仕事を続ける困難は想像できたが、神様が
ついておられるからと奇跡もおこるかもとも願っていたが。
長崎におられるシスターに哀悼メッセージを送った。
「パパ様は天国で、神様にありがとう。と言われておられると
思います。」
といただいた返信に、永遠なる存在を感じた。
もう10年近く行けていないブエノスアイレス。訪問時に撮影
した写真。
7月6日通りにそびえる白い塔の夜の様子。当時はグリーンに
ライティングされていたが、悲しみに包まれる今はどうなって
いるだろう。
そして。その名のとおり、きれいな空気~青い空、白い雲が美しい
ブエノスアイレスの町。
今の空は、涙色か。
フランシスコ教皇はここで生まれ、育ち、そしてバチカンで生涯
を閉じられた。
会ったこともない私がこんなに悲しいのはなぜだろうか。
改めて、世界平和を祈りたい。ブエノスアイレス生まれの
教皇様に心からの敬意と感謝を込めて・・・。

