何事も、一歩お先に。

日本列島各地での夏休みが終わって、再び満員列車に揺られる生活がはじまる・・・・そんな人も多いことだろう。この夏、偶然にも坂本竜馬を五感で凄いと思う瞬間があった。それは長崎市の亀山社中に上る石段。200段以上のけわしい階段を息を切らしそうになりながら駆け上がった。坂本さん、あんさんはブーツを履いていたからまだ大丈夫だったかもしれないが、それにしても、この坂はすごいしんどい。ここをよく何回も往復できましたな~。きっと他のメンバーよりもすいすいとこれらの石段をかけのぼり、誰よりも早く一歩先の日本の夜明けを考え、行動を起こす作戦を準備していたのだろう。半端でない蒸し暑い夏の午後、この予想しなかったつらい石段を登りながら、負けるもんかと思いながら、私も自分の中で一歩先をイメージしながら、歯をくいしばって一気に駆け上がった。あのしんどさを思えば、東京の地下鉄の階段なんぞ、ちょっとした荷物なんぞ大したことはない。と、夏のプチ修行で悟った。そして仕事も人より先に始めれば楽になる。一歩先にスタートすることで、自分のペースが速く作れるし、ゴールも近くなる。何事も一歩お先に。苦しい道も一歩お先に。の気持ちさえあればしんどさも和らぐもの。人の後を追うよりも、人の先を行く。それがわが道になる。快適な残暑の夏を快走しようと思う。

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