毎朝5時からのクラシック音楽は、頭の活性化にはとても良い。
そのあと、6時すぎのラジオ体操は体の目覚め。その前の頭と心の目覚めには
音楽は格別だ。
でも、ロックやジャズではない。
朝はクラッシック。
と何度も書いたことがあるが、そのなかでもジャンルならば、バロック。
楽器か歌かといえば、断然楽器。弦楽器でもピアノでもいいが、器楽が良い。
人の声は、音程や種類により、朝は聴くのが苦しいことがある。
ソロよりも、合唱団の方が耳障りが良い。
ソロの場合は・・・どれも朝はきついかと思っていたら、
男性の声は朝でも大丈夫だ。
紅茶を飲むようにスーッとカラダに入る。
ソプラノやオペラは朝はちょっと重い。朝から中華のフルコースのような感じが
してしまう。
そんななか、最近、カウンターテナーを聴く機会が続く。
カウンターテナーとは、男性の裏声である。
アルト~メゾソプラノのような細くて高い音程を、男性の歌手が歌う。
不思議であるが、一見女性のようであるが、やはり男性の声だ。
高くても、何か女性にはない力をそこに感じる。
そして、大変神秘的であり、裏声を出し続けて歌っている姿は
それ自体が感動的だ。
そんなわけで、最近、カウンターテナーの楽曲を聴くと、手が止まる。
人の声は不思議だ。
その声がもつ音色、高さ。深みで描ける世界が変わってくるのだ。
しかし、あの声はどうやって出すのか。
イタリアで昔珍重された、カストラートをもふと思い出すが、
カウンターテナーには安定感がある。
人の歌声とは、最高の楽器、
そこに
神秘と無限の可能性を感じる。