子どもたち向けのイベントを企画・実施した。
岐阜にある航空宇宙博物館でのことだ。
ここは日本有数の航空宇宙博物館で、航空機製造の地として
知る人ぞ知る、各務原市ならではの、地域はもとより日本でも
人気の高い、航空宇宙博物館のようで、
この春、リニューアルされた。
以前の姿は知らないが、新しくなったこのミュージアム、子どもだけでなく
大人でもわくわくする、夢あふれる空間。そして、戦闘機という視点から見ると
日本の戦争の歴史も考えさせられる学びの地でもある。
そこでの水ロケット教室。
今回お世話になった講師の先生たちは、
日本宇宙少年団という組織で、日本のこどもたちに向け
航空・宇宙に関するさまざまな教育・啓蒙活動をされ、
精力的にボランティア活動をされている方たち。
始めてこの先生たちにお会いした。
皆さん、お仕事は航空の専門学校の先生であったり、とにかく
飛行機を作ったり、飛ばしたりの専門家だ。
その先生たちが、子供たちにペットボトルや紙カップなどを
使って作る水ロケットづくりを指導、さらに屋外に出て
その手作りロケットの発射体験もお願いすることに。
子どもたちがお母さん(平日開催のため、お父さんは参加されず)
やおじいちゃん、おばあちゃんとがんばってロケットを作り、
外に出てそれを飛ばす光景もとても印象的であり、
イベントが成功してよかったという
安堵に包まれたが、
その一方で
今回は、個人的には、この先生方の教えっぷりに感動を覚えた。
初老?のお兄さまたちが、いきいきと、子供たちに水ロケットづくりを
指南。なんでも、毎日のようにこの教室の材料づくりをしながら
教室活動をされているとのこと。
子どもたちに熱心に教えておられる姿を見ながら、
ふとずっと昔、パリの博物館で見たサン・テグジュベリのことを
思いだした。
そう、星の王子様の作家で、彼自身が、飛行機に乗ったまま
帰らぬ人に・・・という伝説の人。永遠のヒーローでもある。
星の王子様の最初に出てくることば。
「誰でも、みんな最初は子どもだった」
これは、子供心を忘れた大人向けの物語とも言われるが、
今回の水ロケットの講師の先生方を見ていると
人は空に向かう夢を抱くと、永遠の少年でいられるのかも・・と
思えてきた。
素敵な星の王子様たちに、指南いただいた貴重な経験。
参加されたお子様だけでなく
私にとっても、素敵な経験と学びをいただいた。
それにしても、水ロケットが空を飛ぶときの興奮は
大人も子供も変わりない・・。
みんな夢見るお子さまである。