とにかく暑すぎる。
名古屋はこんなに暑く、惨かったかなと1年前をふりかえっても
今年の暑さが最高だと思えてくる。
数分歩くのは何とかなるが、10分以上日向にいたら、もうやばい。
早く日陰、木陰をみつけねばと用心しながら、早足で歩き出す。
昼間の屋外イベントを終え、電車に乗って、戻ってくる。
駅からの15分ほど、暑さをこらえて歩く。
「もうだめだ~。」
あと2~3分がんばれるかどうか・・。
そんなところに、前方から、自転車に乗ったヤマトの人がこちらに向かってきた。
宅配業も建物の密集地では、駐車場の問題などから、トラックで各戸には配達せず、拠点から自転車や
小さい車に積み込んで配送している。
今回出会ったのも、その自転車配達車だ。荷台に大きな箱が備え付けてあり、
多くの荷物たちがそこに入れられ、配達される。
重い荷物がいっぱい入っていると、この自転車も重くなって、かなり
漕ぐのもしんどいと思われる。
その自転車に乗ってやってきた人。近づいてきてわかった、あ、あの人。
そう、うちにいつも荷物を届けてくださる担当の方だ。
こんな暑い中、よくこのお仕事ができると、頭が下がる。
いつも汗だくでもってきてくださる。
いつも、申し訳ないと思いながら、お礼を言って荷物を受けとっている。
夏の宅配業はギフト需要と暑さとで、通常の何倍もしんどいのだと
想像できる。
さて、その顔見知りのおにいさん、
あまりの暑さに、目を閉じて、瞑想でもしているかのように
自転車をこいで、こちらに向かってくる。
ああ、暑いからだ。
その姿は本当に修行僧のようで、思わず頭が下がった。
すれ違うときに、
「お疲れ様です」
と声をかけたら、その修行僧に見えたおにいさんは、
目を開け、私の顔に気づき、笑った。白い歯が印象的だった。
あ、いつもの顔に戻った。
でも、あの苦行中のような姿は、忘れられなかった。
翌日、同じ人が、荷物を届けてくれた。
今日も暑いのに、ありがたいことだ。
荷物を受け取るときに
「これ、あんまり暑いのでよかったら・・・。昨日、あんまり
大変そうだったので・・」
といって、一口アイスを渡したら、たいそう喜ばれた。
まるで、修行僧へのお布施のような・・・。これぐらいしかできなくて
ごめんなさい。
とにかく、この真夏に外でお仕事されている方の
ご苦労を察し、無理をかけないようにせねばと
思った次第。
あまり暑いと・・・心配な夏。
とにかく人類のために、早く秋が来てほしい。
宅配の方も、工事の方も、本当に本当に
暑い中、外でお仕事されているみなさんに、
心からお見舞いと感謝をお伝えしたい。