今日、8月6日は広島への原爆投下の日だ。
一昨年前に出会った友人は、この広島出身で、おじいさまやおとうさまが被ばくされた。
お父様は、あの原爆ドームの修復に関わるお仕事をされたとご本人から
教えてもらってから、いつもあのドームを映像で見るたびに、それを
知らなかった頃以上に、脳裏に深く焼き付いては離れない。
そして、その友人自身は、ふるさとの悲しく重大すぎる経験を無駄にしてはならぬと、
原子力の研究者として活躍をされてきた。
そんな出会いもあり、また最近の長崎との皆さんとの多くの出会いもあって、
私にとって、原爆の悲劇は毎年この季節がやってくると、
さまざまな思いが自分の中を駆け巡る。
戦争を経験したことがないので、えらそうなことはいえない。
間接的にしか、情報でしかわからない。
でも、経験された方たちの心からの叫びを聞くことで、経験していない自分にも
わかることはある。
戦争に限らない。人類史上、起きてきた人の手による残虐な事件。
このことは、忘れてはいけないのだ。
なぜ、それがおきたのか。どうすれば防げたのか。今後なくすにはどうしたらいいのか。
そして、思う。
私のようなちっぽけな存在がえらそうなことを言っても、
国が動くわけではない。
ほとんどの人が、民がそうだ。
でも、大切なことは人から人へと伝えていく。
それが真なる、あるべき世界への確かな道筋だと思う。
瞬間の拡散ではなく、地道に伝え、人々の心にメッセージを
吹き込むことが大切だ。
時間が経つと、リアルに体験した人がいなくなる。
そんな風にして大切なことが風化していってはならない。
だから、伝えられる人が、伝えようと思う人が、
表面的なことでなく、心からの発信をし、リレーのように
思いをつないでいくこと・・。
それが大切ではないかと思っている。
原爆投下の候補地に、京都や新潟も入っていたそうだ。
そんななか、広島に・・。長崎に・・。
言葉がみつからない。
今年は、豪雨の被災もあり、本当にお気の毒だ。
広島でご苦労されているみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
NO MORE HIROSHIMA