「おやじとつくった野菜を、今年もそろそろ送りますわ~。〇〇日、受け取れますか?」
京都弁が聞こえてくるような、メールが届く。
ああ、先日の豪雨の被害もなかったようで、一安心。
汗をかいて大切に育てた作物が台風や洪水で収穫できなかったら・・と、思うと
農家の方の仕事は、ほんとうにリスクが高い。
京都も最近被害が多いため、心配していたが、連絡をいただいたということは
無事に収穫されているということだ。
このメールの主は、新潟で知り合った京都人。
お父様と一緒に暮らし、仕事の合間に農業も手伝うということで、
最近、実家に戻られた、親孝行の息子さんだ。
その二人で収穫した夏野菜の宝箱が届く。
大きな箱を開いて、
「あ!」
色とりどりのいろんな野菜がぎゅっと詰まっている。京都新聞にくるまっていたり、保冷剤が入っていたり、
送るためにいろんなお気遣いをしてくださったことも心に沁みる。
ひょんなご縁で知り合ったこの京都のまーさんから届く夏野菜を、
ひとつひとつ丁寧に手に取り、形や色や香りをたしかめ、
ああ、おひさまの、土の香りがするなあとしみじみ眺め、写真を撮る。
でも、ナマモノだから早くいただかないと・・。
もったいないと思いつつも、あつかましく早速いただく。
農業はお父様の生きがいだそうだ。
土に触れ、何かをつくる、育てるということは、老化防止や体力づくりにも
良いことだと思う。
孝行息子のマーさんは、そんなおやじさんにつきあって、
休みの日も一緒に畑に出向いておられる。
ありがたい。ありがたい。
この父子の畑仕事の様子、京都弁の会話を勝手に想像しながら
美味しくいただく。
食べておしまいでは、もったいないので、今回もこの写真を
いろんなところで使わせていただくとしよう。
土に働きかける仕事は尊い。
食べるしか脳がない私は、お恥ずかしい限り。
どうぞ、お元気に長生きされ、美味しい野菜を作り続けて
いただきたい。
手仕事の贈りものにまさるものは、ない。