近くに住んでも、元気なうちは、それぞれが好きなように
暮らすのが良い。
必要なときには、緊急時には駆けつけるというつもりではいる。
家族では月に一度、父親のお気に入りの店で夕食をする。
いつの間にか、わが家のお決まり行事。
両親と娘2人。
生まれ育った家族が今もそのまま、みんな元気であることは
何よりありがたい。
「年寄りは頑固なんじゃ~」
と意味不明で、自分勝手なことばかり言う父に、
父に負けていない強気の母。
二人の決戦の様子は、もう見たくも聞きたくもないが、
まあ、この決戦が二人のアドレナリンを放出していることは
間違いがない。
でも、やはり二人とも間違いなく年老いてきた。
いつまでも、若くはない。
「俺の人生はもう終わりや」
と言いながら、股関節の痛みに耐えながら、テレビ通販で
何度も流れてくる商品を試してみようか・・と
生きる気は満々だ。
いずれ、いつかが最後の晩餐になるだろう。
100回も一緒に食べることはない。
そう思うと、1回1回を大切に、親が好きなように過ごせる
そして楽しかったね!と言える時間を大切にしたいと思う。
おかげさまで、まだまだ旅行にも出かける。
毎日、近所の友達に、行事に、庭の草取りにと
元気に動いている。
いつそんな日がくるかわからないけれど、
幸運の神様に感謝しながら、親の人生がうまく結べるように
応援していきたい。
ちなみに、父の好物は鯛のあら煮。きっと最後の晩餐も
それなんだろう。