こっちの選挙に燃える人々

AKB48に始まり、現在はNGT48や、SKE48といった地域のアイドルが全国各地のみならず
海外にもそのネットワークは広がり、どうやらAKBグループとか、企業体のような組織パワーを
有しているこの集団!
正直、個人的に興味もなかったし、ひとつの社会現象としてしか見ていなかったし、
その中で育った少女が独立して活動しているのをメディアで見ると、あの中に実力がある子もいるんだ
ぐらいの認識であったが、このたびある仕事でSKEのメンバーを至近距離で観察する機会があり、
いい刺激となった。

年齢的には12~13歳から、上は29歳までというのも驚く。
そして名古屋ででもすでに10年も活動しているそうで、市民にはそれなりに定着しているようだ。
先週末には、ナゴヤドームでその総選挙なる大イベントがあり、多くのファンが駆けつけた。
確かに出張帰りにみた名古屋駅の混雑ぶりはこのイベントによるものだった。

その直後、たまたまある仕事でゲスト出演していた3名のSKEメンバーと遭遇、
至近距離で生の彼女たちを拝顔するという機会を得る。
別のイベントなのに、マスコミ関係者を前に、盛り上がる話題は先日の選挙の話題。

選挙に勝った、負けた。という話題。知らないひとにとっては一瞬、何の選挙と思ってしまう。
彼女たちの話から・・
ファンのおじさんが、翌日のサイン会で彼女らに
「おれらの力が足りんでごめんね」
と選挙結果に対して、一緒に泣いた・・・というエピソードには
驚く。
AKBにはオタクのファンというイメージしかなかったが、
おじちゃんおばちゃんに人気があるとはちょっと親近感も沸く。
もしかしたら、日本のおにいさん、おじさんたちは、感動しない政治家の
選挙よりも、
体張ってがんばっているこの少女たちの選挙に対しての方が
心を動かされ、燃えるのだろう。
ちょっとその感覚がわかる気がした。

それにしても、29歳にしてSKEでがんばる女子がいたことにも
びっくり。確かにしっかりしているはずだ。
このAKBグループという社会現象により、
芸能界が身近な存在になったのは、秋元康さんの仕掛けによるものだろう。

この存在を改めて日本を元気にするには有効!ということについての
認識を持ち、さらに新たなアイデアも沸いた。
また、この29歳の子は、いつまで現役でがんばるのだろう。
なぜか、応援したい気持ちが湧いてきた。

そのうち、この中から
もうひとつの選挙にも興味を示してしまう女子が出てくるだろうか?
それは別として、
彼女らが純粋に、日本を元気にする活動をそっと見守りたい。

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