30年前と同じ場所に立ち。

人生で初めての海外渡航は25歳の5月、ニューヨーク。
印刷会社のネットワークで企画された海外視察。今思えば、小娘にそんな機会をよく与えてくれたものだ。
改めて、当時の上司たちに大感謝の気持ちは今も消えることがない。
この経験は、私の人生に大きな影響を与えた。
今、こうして生きている心の支えのひとつは、このNYからあふれる不思議なエナジー。
人種のるつぼとも言われてきた、この超ちゃんぽんな世界を知るきっかけがなければ、
20年前、観覧車は動き始めなかったと思う。

写真にあるタクシーが止まっている場所。ここは記念すべきスポットだ。
初の視察訪米時に、同伴者のひとりが、一枚の写真を撮ってくれた場所だ。
ここに30年前立っていた私。

気が付けば、その後も私は何かあると、ここに来た。
こことは、グランドセントラル駅の前。NYでももっとも大きく、美しいターミナル駅。
映画にもよく出てくる。
今回は、人とこのグラセン(駅名を略してそう呼ぶ)で待ち合わせする前に
ここに立ち寄る。

30年経っても、私にとってこの町は不変の存在だ。
やっぱり内側からチカラが湧いてくる不思議な場所だ。

アートにも、マーケティングにも、人生にも・・・すべてのヒントがここに
ぎゅっと詰まっている。
そして、人とは何か。についても考えさせてくれる、あまりに多様なサンプルが素材が
存在している。

あの日から、あっという間に30年経った。私はどう変化できたのだろう。
改めて見直す、問い直す。
少しは成長してきたか?ずっと問い続けるのみだ。
夢は?まだまだ追いかけるだろう。

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