近所に新しいお店ができた。いかにも名古屋らしいお店である。
本店らしき店舗がすでにあるのは知っていたが、わざわざ行こうと思える理由がなく
これまで訪ねたことがなかったが、できたお店は歩いて1分のところなので、
ま、それならばということで予約する。
出張帰りに行ったため、22時すぎの来店。
その店は夜中までやっているので、その点は安心だ。
さて、お店に一歩入ったときから
やたら元気な、
「いらっしゃいませ」の連呼。ふと若い頃に親しんだ居酒屋チェーンの
接客を思い出した。
最初はその元気さが、「お!っ」といい印象だったが、
オーダーするたびに、ドリンクとどくと、さらにカンパイまで・・・
とにかく元気な連呼が続き、だんだん騒がしいと思うようになってきた。
また、その大きな声で連呼されている中で、心からのおもてなしで言っているスタッフも
いるが、言わされている感じのいやいや声も混じっているのに気づく。
さらに一番大切なお料理もそんなに美味しくはない。という感じ。
途中から、うーん。と思い、追加オーダーもせず、1時間以内で帰ってきた。
街角で配っていたティッシュのなかに入っていたクーポンの使用期限を見れば
その日は、まだグランドオープンではなく、プレオープンであり
練習だったのかもしれないが・・。
ということで、
「たぶん、もう行かないね」
と相方と話す。
自分たちのような中年は、また静かに普通に食事したい客は、この店にとっての
ターゲットでなく、また私たちからとって、その店はターゲットとなる店ではなかった。
店はキレイで新しいのがもちろんいいが、商品がまず大事だ。
美味しい商品があって、清潔であること。そしてコスパである。
もちろん接客も大切であるが、やたら元気すぎ、やらされている感が出てしまう
マニュアル的な接客は自然でなく、居心地が悪くなる。
むしろ、一生懸命に真面目に、地道にやっているお店の方が美味しいし、またいこうと
思える。
本当に、多店舗展開というのは難しい。
しくみをつくろうと思えば、それに個々の意識と行動がついていけない・・という
ことも当然出てくる。。
今や、世の中に店は無数にある。どの店を選ぶか。
顧客にとってのターゲットとなるお店をきちんと選ぶことも、
お客の側にとって大切である。
せっかくの食事時間、不満足を残しては、時間もお金ももったいない。
そして、お店にとってもターゲットとなるお客様に喜んでもらえるよう、
そしてそのターゲット客に多く来てもらえるようにしていくことが
長続きの秘訣だ。
あなたのお店、私のお店。
この共通項がとても大切だと改めて思った。