ノベルティグッズとプレミアム。
無料でお客様に配布し、商品や起業のことを覚えてもらうためのコ
いい関係づくりのためのコミュニケーションツールだ。
マーケティング活動のなかの、とくに販売促進においてよく利用される。
ノベルティとは、名入れした商品を幅広く無料配布し、
お客様(見込み客)に、自社や商品のことを覚えてもらうという広告・販促手段。
企業にとっては、モノ自体よりもこのメッセージこそが重要だ。
いかに覚えてもらうか、利用につなぐか・・・AIDMAにつなぐ重要なコミュニケーションツール。
一方、このノベルティは無料でいただくため、基本的にありがたいが、ときに
もらって嬉しいもの、うれしいときもあるが、その逆のときも実は、ある。
モノ自体、これは使わない、これは要らないという場合もあるし、
名入れがされているから、欲しくないというときもある。
(無料なのに、大変贅沢なお話しではあるが・・・)
ボールペンやティッシュ類、クリアファイルなど・・。
これらの消耗品は、基本的にノベルティに向いている。
個人的には入浴剤や夏ならうちわ、
冬なら使い捨てカイロも適していると思う。
配布・受け取る際の軽量感、実用性。これらが大切だ。
使い捨てのものの方が、お客は気軽に受け取れる。
ボールペンになると最早好みがあり、デザインによっては
いらないという場合もある。
長く使ってもらえる、広告効果が高いもので身近なものは
やはりクリアファイルであろうか。
これは、透明であればあるほど使いやすく、ロゴはそこに
さりげなく入っている方が実用的である。
タダだから何でももらうという時代は終わりつつある。
またどうせ持つなら、センスは大切。もっていてかっこよい
ノベルティは黙っていても使ってくれる、もってくれる。
一方、プレミアム。これは景品だ。
顧客やお世話になっている方への感謝として、特別にさしあげる
ギフトであり、あなただけに!という特別な思いを伝えることが
大切だ。
いいものをさしあげたいと思う。そして、いいものをもらった
と喜んでほしい、とさまざま企画をする。
もらう立場としたら、良いものをいただけるとうれしい。
なかなか手に入らない逸品などいただくと、とても感激する。
とにかく、何かの機会の記念の品である。ずっと大切に、モノと
ともに記憶に留めておいてほしい。・・・それが記念品だ。
であるが、せっかくの高級品に社名など入れられると、これは
もらう側が困ることもある。
いいものでもあっても、社名が入っていると、その商品価値が
下がるようなそんな気さえする。
たとえば、食器メーカーのロゴならば食器に似合うが、
まったく違う企業のロゴが入ることにより、その商品の価値が変わる場合もある。
以前、有名なブランドのグラスを記念品にいただいたことがあった。
その包装紙を見た瞬間、とてもうれしかった。
そして、パッケージを開封した瞬間に、その喜びが萎えた。
なんと、そのグラスの目立つ位置に、
いただいた会社のロゴが大きく印字されており、
あの高級グラスではないような気がして、
またお酒やお水を飲むたびに、このロゴが邪魔だな~と思い、
そのうち、使わなくなった・・・。
無地のままでくれた方が、もっと感謝したのに・・・。
と。大変贅沢で失礼なことであるが、そんな経験もあった。
これが、ビールのプレミアムでビアグラスにビール会社のロゴが
入っているならば、まったく違う反応になったと思う。
受け取る側の心理、喜んで使ってもらえる工夫が必要ということ。
せっかくの好意が名入れがあることで、
伝わらないことも、モノによってはあるということだ。
感謝を伝える、宣伝をしたい。
どちらの気持ちがより優先されるか。あるいは
意識していなくても、どっちがより伝わるか・・だ。
また、せっかくさしあげるギフトならば、その送り手の思いが
伝わるように、メッセージを一言添えたり、感謝が伝わる
プラスアルファがあるといい。
単に名入れをして、オリジナル感が出るという時代は
終わったのかもしれない。
せっかく使う販促費ならば、受け手の心理を汲んだ
手法がいい。
気が利く、センスがある。
そこを見ている、そこを評価する顧客もいる。
感性マーケティングは、こんな場面でも必要である。
限られた予算を効果的に、いい関係づくりのために
コミュニケーションツールはある。
せっかくの品々。
どうぞ、気持ちが伝わりますように。
良ききっかけになりますように。