平日朝の5時からは、NHKのクラッシック音楽番組を流しながら、仕事をすすめる。
朝は、オペラのような濃厚な歌よりも、少年合唱団のような声だったり、オーケストラよりも四重奏管弦楽の方ぐらいの方が軽めで良い。
そんななか、とあるフランスの四重奏楽団の演奏を知る。
最初、ベートーベンの「厳粛に」というタイトルのついた四重奏。
これもかなり濃厚であるが、フルオーケストラでない分、楽に聴ける。
へえ、こんな曲をベートーベンが書いていたんだ~。と感心していたら、
続いて、この楽団、今度はジャズを演奏しはじめた。
同じコンサートで、ベートーベンとジャズを演る四重奏楽団とは珍しい。
もちろんバイオリンもチェロも、ジャズはもちろん、アルゼンチンタンゴなどにも
最高にマッチするため、
そのこと自体は驚かないが、ベートーベンの後だから、新鮮だ。
そのリーダーのインタビューが印象に残った。
「クラシックは賢く美しい。ジャズは自由なすばらしさがある。その両方を、自由に演奏したいと思った・・・」
クラシック畑の人でなかなかそう思う人は少ないと思っていたので、大変に感銘を受ける。
基礎ができている人たちがやるジャズは、しっかりしていて、構造的に安定した響きで、
濃厚なジャズという点で新鮮だ。
ニューオーリンズで聴くジャズとは違う。
私は最近、クラシックピアノを再び練習しようと思っている。
その賢さとうつくしさは素晴らしい。
その上で、もっと自由に楽しく表現したい。
両刀使い、フレキシブル。そんなアーチストに育っていきたい。
世の中には、なかなか素敵なアーチストたちがいっぱいいる!
これしかできない!より、あれもこれも。のスタイルが良い。