耳だけで聴くメディアの可能性について学びたく、半年、ラジオドラマの講座に通う。
そのなかで、聴覚に伝えることの難しさと楽しさ、やりがいも少しづつ知る。
そして、毎回出された宿題。わずか800字の中でドラマを創るというトレーニングも
だんだん慣れてきた。
そして、今シーズンの仕上げ、最後の課題は「動物園にて」というテーマでの脚本作成。
何もないところから、ドラマをつくるには、
自分の中の「記憶の冷蔵庫」も役に立つ。
凍り付いた記憶の断片がきっかけとなってストーリーが
浮かぶ瞬間もある。
今回書いた作品。
動物園にて 800字ラジオドラマ
これを、授業の最後で、プロの役者さんたちが読んで、演技してくれた。
自分が書いた文字が、生きた言葉となって、立体的になって、とても面白いドラマに
感じることができた。
耳で聴くというのは、こういうことだ。
この瞬間こそが、まさにドラマチックでもあった。
書いて伝える、聴いて知る。
この感動を伝えるのがラジオにできること。
映像は頭に浮かぶ。
文字も言葉も、想像力なくしては成り立たない。
見てわかる世界がもてはやされている昨今、
改めて、聴覚のコミュニケーションの意義を痛感。
音楽もそうだ。耳に伝えるコミュニケーション。
何かまた生まれそうな・・・新たな可能性を
みつけた気がした。
素晴らしい先生に出会えて、ラジオドラマの奥深さを
ほんの少し、わかりはじめた。
さあ、これをどう生かしていくか。
と、次なるステップに向かうとしよう。