ある青年とは、東日本大震災後のチャリティイベントがきっかけで
知り合いになった。福島出身のアーチストのマネージャーをして
いた。
しかし、その彼は、その仕事はほとんどボランティアであり
東北を応援するつもりで取り組んでいた。
本業は別にある。その仕事にも意欲的で、会うたびに
進化している様がよくわかる。
ビジネスマンとしての才能が豊かで、ネット社会で不可欠な
マーケティングスキルも、クリエイティブな感性も持ち合わせ、
さらには音楽プロデュースやアーチストのマネージングなども
して、多方面で活躍。
本人は、器用貧乏というが、決してそうではない。相手に寄り添える
ので、お役に立ち、声がかかる。お客様が増えていくのだ。
さて、その彼はビジネス以外に、そのほかの社会活動にも取り組んでいる。
10年以上前から、捨て犬・猫を救済する活動も手掛けている。
人間の都合で殺処分される動物を増やしてはいけないと、
その声を行動に移してきた。企業やいろんな団体の支援を集めながら
捨て犬や猫たちを守ってきた。
さらに、驚いたのは、今は親に捨てられた「人の子」を
救う活動もしているとのこと。
「ぼく、今、人を育てているんですよ」
と彼はさりげなく話してくれる。
あるきっかけで出会った、不幸な若者に手をさしのべ、
生活ができるように支援し、教育しているとのこと。
あしながおじさんのような存在でもあり、実際、父親のようでもある。
捨て犬たちを見てきたから、人間も同じなのだという。
愛に飢えた人を、動物を救いたい。愛を与えたい・・・。
愛がないまま育ったらろくな人間にならない。
愛を注げば、ちゃんとした人間に育つことができる。
そう思って、たまたま出会った人に関わっているそうだ。
そんなことができる人、会ったことがない。
自分のことで精一杯の人が多すぎるこの世の中に・・。
なんと大物かと心から尊敬する。
見知らぬ人にも愛が注げるとは、すごいことだ。
まだまだ自分がいたらないと思えてくる。