よく生きる人、名言を遺す。

星野仙一さん。あまりに早すぎる一生であった。
ご存命のときは、特別に注視することもなく、
熱きリーダーとして。男のなかのオトコらしい生き方を
実践される方という印象で、
つねにジャイアンツに対抗されている人だなあ~という程度の
認識と興味であったが、
亡くなってから、改めて遺された言葉に接し、
すごい人だったんだな~と、今さらになって惜しむ気持ちが
高まってくる。

子供の頃、喧嘩に負けて泣いてかえってきたら、
お母さまに(お母さまは女手ひとつで星野さんを育てられたらしい)
「負けて泣くぐらいなら喧嘩するな。やりかえしてこい」
と怒られ、そこから性格が一変し、ガキ大将になったそうだ。
そして、その後野球人生においても、常にプレッシャーを自らに
他者に与え続け、そのプレッシャーに打ち勝つことで
気楽がある。プレッシャーなしに楽しみは味わえないとも教えた。

闘争心を常に、持ち続ける、与え続け、自分に打ち勝つこと
の大切さを全身全霊で伝える人であった。
「野球は、お客さんにとっては遊びでも、こっちにとっては
仕事なんだ!」という言葉も選手たちに刺激を与えた。
そして、
「強気をくじき、弱きを助ける」
この言葉どおりに生きた人だった・・。
などなど、学ぶことがあまりに多い。

野球とはまったく違う道を歩いているが、今の自分自身にも
染み入る言葉が多く。
なんて、プレッシャーのない日々を送っているかと
自らを諌めたくなる。

あまりに早く亡くなった。
生きているならb、あんた、もっと戦えや。
と言われているようだ。

よく生きた人こそ、生きた言葉を残す。
カンタンな言葉なのに、深く全身に染み入る。

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