故障は、一杯のお茶で癒す。

恐怖に思い、逃げていた「親知らず」をついに、抜いた。
大げさであるが、忙しいを理由に10年以上伸ばし伸ばしにしていたが、
今回はさすがに、観念した。

併せて風邪気味、加えて腰痛、腱鞘炎と私の元気を阻む
故障源が同時に多発し、親知らずとともに、痛みが続く。
体のあちこちが断続的に疼く、、。
起きていても、寝てもおさまらず、鎮痛剤が活躍。

年度末の故障とは、一年の身体の使いすぎに対して、
安静にして、ここでメンテせよという黄信号。
ということで、腫れを気にしながら、余り人様に
会わなくて良いように、静かに過ごそうとする。

そんな時に限って、マンションの大規模工事で
騒音が響く。

痛いのはつらい。
しかし、痛みは身体の悲鳴。
治る過程なのだ、と我慢、我慢。

集中する、元気を維持するということは、
健康が前提になる。

何箇所かの小さな故障。
まあ、自然な老化、使い過ぎ。
もっと苦しい辛い闘病されている方を思えば
なんのその。

この痛い時間、どうやって有意義に過ごすか
考えるのも良し。

そう、まず気づいたのはお茶、紅茶を味わうこと。
食事をまともに摂れない日は、お茶がご馳走だ。
今日どの葉っぱにしようかと選ぶのが楽しみになる。
時間に追われる日はお茶の甘みや、一口いただいた後の
余韻など感じなかったのに、
不思議と紅茶一杯で、パリ旅行へいった気分にも
慣れてしまうのが不思議だ。

日頃 気に留めていなかった隠れた小さな楽しみを見つけ、
今週はとても幸せなことに思える。

故障した我が身を慈しむひとときも
春にふさわしい。

早く腫れがひきますように。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク