アニバーサリー同士、がんばろう!

本づくりの仕事をしている知人と久しぶりに
喫茶店で待ち合わせ。
お互い、ちょっと暗めの照明の店が似合う、そんな年ごろになった。

限られた時間のなかで、近況を矢継ぎ早に話す。
出版業や印刷業は、価格競争。そして本づくりの世界も
デジタル化の波だけでなく、とくに自費出版となれば
高齢化社会の影響を受け、顧客の減少が悩ましい。

結局は、高齢化社会になってくると、そのご本人相手だけでは
商売にならず、その子供(まさに私たちの世代)が絡まないと
ビジネスにはならないということも、10年前とは
情勢が変わってきている。

彼女とはもう10年以上のおつきあいになる。
いつも応援してもらい、時に頼りにも?していただき
お互い励まし合い、がんばっているという関係と
勝手に思っている。
彼女が、自費出版の仕事をこつこつ続けていることに
敬意を表しているので、いつも心のどこかに
存在しているという感じでもある、

「今年、私独立20周年になるわ~」
「へえ。うちも15周年。」
おたがい
「そうかあ~」
と、お互いのこつこつの積み重ねを噛みしめる。
「じゃ、やっぱ今年がんばらなあかんわ。
じっと立ち止まっている場合じゃない」
「動かないこと、変わらないことが一番あかん。
よし、がんばろ、やろう」

と、お互いが節目の今年であるから、いつも以上に
彼女の背中を押した。
と、同時に私は自分の背中も押した。

アニバーサリーは、やっぱり特別だ。
新たに動き出すには、いい機会。
迷わないで、とにかく進もう。

彼女を自分の鏡と思い、私も動き出そうと
改めて思った。

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