ここのところお世話になっている作家の先生は、
書かれる作品の内容のすばらしさに増して、仕事を愛するオーラや、
後輩の育成に対する情熱について、学ばせてもらうことが多い。
生徒の作品については、まず認める、評価する。そのあと改善策を示す。
その内容は素晴らしく、まさにこれがプロの仕事だと納得する。
テレビドラマではなく、ラジオの世界で活動されているその地道さにも好感を持つ。
作家であり、指導者であり、そして一人の人間としての生き方。
いつも授業で発せられる名言をメモしながら、その言葉を生み出すその人自身を見ている。
口から発する言葉も逸品であるが、
ホワイトボードに文字を書かれている時の後ろ姿が気になる。
この人は、本当にこの仕事が好きなんだ、
ひとつの仕事を楽しみながらエンジョイされていることに感動を覚える。
口先より背中の方が物語っている。
以前、私の授業を受けてくれた青年が、内容もいいけど、たたずまいがいいと
言ってくれたことを思い出した。そのことが本当にうれしくて、何年経った今も
時々思い出して、そこ、そこなんだよ!と自分に言い聞かせてきた・・。
美辞麗句以上に、その人が発する心のメッセージをしっかり受け止めたいし
発信者として私もそうなりたいと、心から思う。