目を閉じて、地球の裏の彼に。

ときに、テレビや街角のお店から、バンドネオンの音色が流れてくると、手も足も止め、耳を澄ます。
そして、目を閉じると、あのブエノスアイレスの真っ青な空が心一杯に広がってくる。
ピアソラの弾く音色がよみがえり、たまらない気持ちになる。

写真はピアソラのお墓の写真だ。
もう一年半前になろうか。念願の訪問。

季節が日本と逆になる当地では、夏前に咲く、ナジャランカの花がとても美しく・・。
青い空にピアソラが弾く、バンドネオンが響き渡りそうな、そんな場所にたたずんでいた
ことを思い出す。

あるメロディから、目を閉じるだけで、現実以外の再会やタイムトリップを
体験することができる。
音楽の力とは、まさしくマジックのようだ。

ああ、必ず弾く、必ず行く。もう一度。
ふと、ピアソラに寄せた曲を創りたくなる。日本は冬、むこうは・・・・夏。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク