社会問題が増えるほど、人々の不安もや迷いも増える。
大きな隣国でも、昨年交代した大統領のふるまい、言動で
世間は右往左往、メディアも混乱。
そんななかニューヨークでは、街角で人々に議論を投げかけ、人々に
思索を促す、ストリート哲学者が今、話題を呼んでいるようだ。
どうやら、哲学を学ぶ大学院生が自ら行動しているとのこと。
たとえば、
「あなたにとって、人生とは?」
というテーマについて。あるいは、人々が考えたいテーマを用意し、投げかけ
考え、意見を出し合う。人々が話し合っているところに、その輪に入ってくる人がいる・・。
その議論で町かどが盛り上がる・・・
と、日本では考えられない光景が、今、NYで広がっている。
古代ギリシャの時代、ソクラテスはまさに町に出て、人々に口頭で哲学をすすめたそう
であるが、まさしくその21世紀版である。
ちなみに、NYでは大学の授業のなかで、ソクラテスを全員が学ぶプログラムがある
ようで、西洋哲学を実践する素地は日本より浸透しているのかもしれないが。
いずれにせよ、街角で哲学とは、私にとっては理想のコミュニケーションスタイルの
ひとつで、とても興味深い。
生きる上で大切な、根本的なテーマについて、日ごろより考えたり、話し合うことは
とても大切だ。
そんな場を提供しているのがその哲学者だ。コミュニケーション・クリエイターとも
重なってくる・・。
ふと、こんなことを日本でもできたら・・。同じ形でなくても良いが・・
最近、哲学の大切さを強く思うため、何かヒントにしたいと思った。