外出から戻ったら、宅配の荷物が届いている。
通販の注文の記憶もないし、もうギフトの季節でもないが・・・。
受け取ると、東京で長年お世話になった女性からだ。
旦那さんがおととし亡くなり、とくに旦那さんとの交流が多かったため、
久しぶりの荷物だ。
何が入っているんだろう。と思いつつも、
荷物のなかに入っているものよりも、封筒に入っている手紙を先に
開ける。
新年のあいさつに続き、そのご婦人らしい近況をつづった文面が続く。
闘病されていた旦那さんを送り、お寂しくされてはいないかと
時々、気になってはお菓子など送っていたが、
だんだん落ち着いて、
時間とともに普段の生活に戻りつつあるようだ。
築地や銀座が当時の活動拠点で懐かしい。でも、今は少し離れたので
なかなか足を運べないが
家にこもっているのは健康によくないので、
足を鍛えるために、近所の駅まで歩くようになったとのこと。
そこにある食品店で、新宿のフルーツ店のキャンディーが
目に入った。
私が喉を使うことが多いので・・・と思い出してくださって
そのキャンディーを買ったので、送ります・・という内容だ。
散歩の途中に思い出していただけるとは・・・。
袋の中にはキャンディーやフルーツのチョコやらいろいろ
わくわくお菓子が入っており、うれしくなる。
なんだか福袋が届いたような気になり、
その中身以上に、その送り主の気持ちがありがたくて
涙があふれた。
娘でもない、何も義理のない間柄であるのに。
時間が経っても覚えていていただけるとは・・。
私も
町を歩いていて、何かを見て、誰かを思い出したら、
同じようなことをきっとするだろう。
として、突然届くのは、うれしいものだなと
改めて思う。
喉を気遣ってくださることがありがたく、
しみじみその袋を握りしめる。
早速、来週のミニコンサートにもって
いこう。
キャンディとは、夢があり、そして涙の粒のようで、
そして、その一粒から、すごいパワーをもらえる感じがする。
まさしく、不思議なキャンディ パワー。
誰かが覚えていてくれる、見守ってくれている。
このことが、自然と自分の背中を押してくれる。
うれしい新春ギフト。
この気持ちを大切にしよう。
今年はこの方に、会いに行こうと心に決める。