コミュニケーションクリエイターという生き方をする以上、伝えること、結ぶことに興味を持ち続けたい。とくに時を越え、海を越えて体を張って方には生きた人には、心から敬意を表したい。また、自分の命が果てても、後世にメッセージを残した人たちにも同様である。数々の異文化、宗教との遭遇、交流から他に類を見ない歴史を刻んできた長崎の町にはその足跡が多数あり、何度訪れても考えさせられることが尽きない。毎回訪れる、この西坂の地。二十六聖人が殉教した場所。彼らの死は、何百年経った今も、現在人に伝えられ、日本の歴史、キリスト教を語る上で貴重な教材となっている。またこの彫刻自体に毎回感動する。
そして、彫刻の横に建つ、一人のポルトガル人をたたえる記念碑。長崎のことを世界に発信したルイス・フロイス氏のこと。リスボンから長崎に、京都にそしてなんと、岐阜も訪ねた。信長にも会い、ポルトガル文化を日本に伝え、そしてのち、長崎のことを世界に発信し、この二十六聖人のことも伝えた偉人。リスボンにも彼の記念碑がある。
命を張って伝えるということ、自分自身がメッセージ性ある存在になること。そのためには、自らが行動すること、そして常に自らの夢に向かい、使命感をもって行動するほかない。
「伝え人」とは、ちょっと話せるとか書けるとか、ちょこちょこっと小手先・・でではなく、全身で表現すること、身を以て行動すること。危険をもいとわないこと。そして伝え人であったかどうかは、後世はじめてわかること。もっとやれよ!とルイスさんに背中をおされたような気がする。
「伝え人」としての生き方を学ぶ
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