京都を再び訪ねる。12月に入っても、まだ紅葉が楽しめると聞いていたが、
毎年、日本の秋が心配で、紅葉の美しさの変化にも危機感を抱いている。
地球の温暖化のせいで、四季の変化が以前より楽しめなくなっており、
日本にはもう春も秋もなくなってしまうのではと思うことも多い。
実際、12月になってもまだ紅葉が楽しめるというのはその温暖化の影響もあるが、
それにしても、山の木々の色づきがまばらで色薄く、
昔見た紅葉よりきれいではない感じがする。全体的に色が薄くなってきている。
ところどころ木が腐っているのではないかと思う、枯れた色も気になる。
気温が急に下がることで、葉っぱの色が見事に赤や黄色に変化する紅葉、
年々、インパクトに欠け、心配が増す・・。
ではあるが、それなりに紅葉は楽しめる。
木々のなかに珍しいオレンジ色をみつけると、日本の秋がうれしくなる。
たとえば、コケの上に落ちた紅葉・・・。普段は緑の地面が赤い模様入りになって、
これこそ、自然が描いた芸術品だ。
この季節の変化を愛でる、楽しい瞬間を日本人として忘れずにいたい。
京都にはその素材が多く、その自然美に出会えることも多い。
毎年毎年、春と秋が短くなっていることを憂いているだけに、この美しい紅葉を見ると
たまらなく葉っぱたちが愛おしくなる。
思わず、道におちている赤い、黄色いはっぱを一枚づつ拾った。
京都の秋を心にしまっておこうと・・。
秋は燃ゆる季節であってほしい。そんなイメージを抱きつつ・・。
この急な寒さで、さらに葉っぱが色づいてくれるといい。