ほっこり笑顔を生み出す番組づくりを

ひと昔前、「となりの晩ご飯」というテレビ番組があったが、
それに類する、芸能人が一般家庭を直撃訪問(本当にそうなのかどうかは??)
する番組は、今も人気で、そのバリエーションのようなものは多い。
とくに旅もので、そのような番組は好調に見える。

つくられたニュース番組よりも、罪がないというか、平和を感じるというか
見ていて心地よいため、時々「ながら見」をしている。
芸人たちが、スタジオであれこれわかった風なコメントを言うよりも、
一般の人たちの普通のくらし、方言交じりの何気ない会話の方が幸せを感じる。
ああ、こんな人いるいる。へえ、100歳なんだ~。
素朴な関心、感動。普段着の番組が一番良いと最近思う。
そんななか、私が気に入っているのは、
前川清が相方と旅をし、各地方の各家庭を突撃訪問するという番組だ。
前川清という人は、年を重ねるごとに魅力が増していると思う。
長崎出身という親しみもあるが、本当に腰が低く、おとぼけキャラ、でも歌はぴかイチ。
ご年配の方たちに人気がある。
やさしさがあり、いつになっても変わらぬ若さ・・。

思わず出会う人が、ほっこり笑顔になる。
こんなキャラクターになるには?
思わずずっとそのことを見ながら、勉強させてもらっている。

テレビが、今できること。
おそらく、お年寄りにとって大切なメディアのひとつだろう。
(これは世界共通の傾向であると思われる)
そんな人たちが、テレビショッピングにはまるのではなく、
くつろぎの時間を楽しめたら・・と思う。
テレビ局も厳しい経営環境とは思うが、視聴者を大切にしたいい番組づくり
がんばってほしい。
そんな意味で、前川清が登場する番組は、昭和の良き時代を
思い出す、貴重かつ希少な良い、ローカル局発のコンテンツだ。
思わず、笑みがこぼれる・・・そんなひとときが、最高だ。

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