この夏、お会いした女性。その際、秋に念願のカフェをオープンするとのことで、その準備について
相談にのったり、勉強会に参加いただいたり、ラジオに出演いただいたり・・・短い時間の中で何度か
接点をもたせてもらっていた。
工事が遅れて・・・と落ち着かない日々を過ぎ、10月末に念願の開店となった。
開店当日も、遠くにいるので、すぐ行けないが、ちゃんと開店できただろうか?大丈夫かな?
と気になっていた。
そして4日後、仕事仲間と店に突撃訪問することができた。
新潟市の西区、住宅街。
店主が思いを込めて名付けた、「おかしなカフェ ピコット」はすぐにみつかった。
全体がパステル調の、絵本の世界のような。年中ハロウィンのような、風変り、まさに「おかしな」
カフェの意味が伝わる雰囲気だ。
とにかく開店していてよかった。
「こんにちわ~。開店おめでとうございまーす」「ああ、来てくれたんですか」
店主は笑顔で迎えてくれる。準備が大変だっただろうに、疲れもたまっているだろうに、
あたたかさが伝わる。先日紹介した、障がい者施設で製造販売されている帽子をしっかり
身に付けている。とてもお似合いだ。
店内は、彼女のアイデア、そして彼女の手仕事がふんだんに生かされている。
なんでも、流木を拾ってきて、きれいに着色して店内をきれいに飾っている、
入口も、カウンター下も、天井も・・。
自然の素材をうまく生かしつつ、やさしさと楽しさが同居する。
売りはクリームソーダや楽しいお菓子類。
おかしオンスターなるキャラクターも存在し、店内のディスプレイに、商品にと
潜んでいるのも楽しみどころのひとつだ。
店主は、ご自身のお子さんが障がい者であり、将来子供さんがのびのび働ける場所
としてこのカフェを作ったという。
母の愛が、起業につながったのだ。
資金を調達し、店を作るのは、かなりパワーが要ること。
それを彼女の仲間たちが、応援している。
学校帰りの近所に住む子供たちが、この楽しいお店をのぞきながら通っていく。
住宅街に、新しい気になる新スポットができたというわけだ。
福祉関係者との連携も強い。また私自身も、そういった仲間を紹介させてただく。
いろんな人たちの可能性を一緒に広げる新しい場所。
人と人が優しい気持ちでつながる場所。
もちろんビジネスであるから、成功=つまり継続しなければならない。
オープンははじまりという意味だ。
「落ち着いたら、チラシを近隣にまこうと思います」
まずは、休む時間もとってほしい。
母は強き存在だ。
彼女は子供さんと一緒に仕事をする、人が集い、笑顔に包まれる、
そんな日々を夢みてスタートした。
出会ってまだ何か月かであるが、ずっとがんばってほしい。
花束が用意できなかった代わりに、コートにつけていた
我がグラン・ルーの観覧車バッチを店主の手に忍ばせる。
ずっといい縁が回り続けますように。