真の意味で「寄り添う」とは?

最近、相手にとことん 「寄り添う」ということについて
よく考えるようになった。
そして、そのことは真剣に考えれば考えるほど難しいこと
であることもわかってきた。
相手の立場に立ったものの見方、その人の気持ちを察した
対応、思いやり、協力、応援。
そう、このように言葉を連ねるのは、容易であるが
本当に寄り添い遂げるというのは、なかなかである。
自分と相手は違う存在であり、その人になりきる
というのは限界もある。
でも、その人を真剣に応援したいならば、その寄り添う
気持ちを切らさず持ち続けることが大切だ。

最近、父が免許を返納し、そのことを強く思う。
60余年、車に乗り続けていた人がある日突然
それができなくなる・・ということについて。
どうこれからの人生を応援していくのか。
周囲の心配という目だけでは、解決しないことも
ある。
今、どこまで父に寄り添い、残りの人生を
楽しんでもらえるかということについて
考える。
大したことができない、自分が代わりになれない
ことについての申し訳なさと、その現実の中で
自分ができることを悔いないようにという
前向きな気持ちが入り混じる。

いずれにせよ、大したことはできないが
いつも相手のことを気にかけ、
言葉をかけ、行動をともにできる時間をもち、
「共有」をこれまで以上に心がける
ということからだ。

最近、簡単にこの「寄り添う」という
言葉が聞かれるだけに、
余計に慎重に正しく理解し、行動したいと
思う。

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