人生は泣き笑い劇場。

この何年かの間、父とのやりとりで、思わず一緒に泣いてしまう、
そんな場面がある。
もちろんいじめているわけではなく、怒られているわけでもなく、
いろんな場合に究極の選択をしなくてはならず、
その話し合いにおいての涙だ。

父は、子供のころ、訳もなく怖かった。
我が家の場合は、母も同じだ。
言葉によるコミュニケーションが難しい環境であったから。
親に何か言うと、盾をついているかのごとく、生意気だと
叱られることが多かったから。
また、親の理解を越えたことをこちらが考え、行動するため
そのため、その反応が怖かった。
頭ごなしがとにかく、嫌だった。
プロセス、話し合いは成り立たず。命令口調の会話も嫌だった。

と、それも今となれば良き思い出。いろんな修羅場も懐かしくさえ思える。
昔はそれだけ親に力があった。いいも悪いもそういう存在であった。
しかし、
今は違う。
こちらの意見に従うようになった。信じてくれているのかも
しれないが・・・。
そして、涙もろくなってきたようだ。

親を泣かせたくないが、真剣に向かい合うとそういうことに
なることもある。
そして、
一緒に泣く。
そして、そのあと、すっきりして何もなかったように
普段通りになる。
笑って、喫茶店に行き、コーヒーをいただく。
それが日課のように・・。

本当に、人生って泣き笑い劇場だ。
それを繰り返していると、健康長寿になるのかな。
そうだといい。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク