犬山でも、ザビエルに再会!?

何十年ぶりかに、犬山市にある明治村をたずねた。小学生のときに開館した、当時画期的と言われた博物館。
文明開化後の、近代日本を代表する明治時代の建築物の数々が広大な敷地に移築されている。
開館後に、そして岐阜を離れる前に来て以来、ずっと無沙汰していたこの博物館。
正直、その間関心をもつ機会すらなかった。

今回、あるきっかけで平日に久しぶりに訪ねてみる。人もまばらで、ゆったりしている。
へえ。こんなところだった。なんだかすごいな~。
北門から入ってすぐにSLの乗り場・・。へえ。村内をSLが走っている?
驚きはここから始まり、一歩村内に入って、びっくり。素晴らしい近代建築たちが、確かにひとつの村の中に
うまく、ほどよく自然に建っている。庭園もきれいに手入れされている。
こんな本物感のある、スケールの大きい博物館は類を見ないのでは・・。
これを発案、具現化した会社(名鉄)ってすごいな~。
当時、日本は高度経済成長時だったから可能だったのか、はたまた、名鉄の経営者に深い哲学があったのか
明治へのあこがれがあったのか・・と勝手な想像であるが、どちらもあったから実現できたのだろう。

帝国ホテルの玄関にまず度肝を抜かれる。前来たときは、御用列車と監獄しか正直記憶になかったのに、今回は
まったく違う感動を受ける。
ディズニーランドなど巷で人気の、想像世界のテーマパークよりも、歴史に根づくリアルな体験ができる、
生きた歴史を五感で感じることができ、しかも村内はSLや市電が走っていて。・・。

感動につぐ感動・・。ふるさと界隈にこんな名所があったとは~。

そして、感動の頂点は、聖ザビエル教会だ。明治時代、京都に建築された大聖堂がここに移築されている。
「京都に、こんな立派な教会があったんだ~。しかもザビエル教会・・・」。
私にとってはとても不思議なことであるが、信長が亡くなった本能寺にほど近い場所にこの教会があったという。
ステンドグラスも美しいこの聖堂を見学しながら、犬山でもザビエルに会えたことに深い感動を覚えた。
次なる目標が沸いてくる、犬山でのザビエル教会!

明治村。素晴らしい博物館。きっと大人になったから、良さがわかるようになったのかもしれないが。
また来たいと、全部回らず、半分残して、今回は帰ることにする。
そうそう、宇治山田郵便局では10年後の自分に手紙を送るという面白いサービスもやっていた。
明治時代って、そんな風に未来を描ける時代だったのかもしれない。

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