久しぶりに会食する仲間との店選び。人により、それぞれ違う店を考えて、予約をする。
今回は神楽坂にしようということになったが、これは実は、難問。近くにどんなに有名、かっこいい、流行りの店があっても通り過ぎるだけで、「じゃ、うちで食べようか」と思ってしまうほど、自分にとって吸引力がある店が少ないのだ。雑誌に載っていようが、有名人が何と言われても、おいしいといわれても高くて美味しいは当たり前で、心は動かない。たまに一度行っても2回目もという店はほとんどない。地元だからということもあるのかもしれないが。
そんなわけで、神楽坂で数少なくずっと通っているお好み焼き屋さんに行くことにする。
奇をてらったものではなく、普通に美味しい、しかも家ではできないものということで、この店をよく利用する。仲間とそこで会食。お互い食のことについては、いろいろ意見があるほうであるが、こういう何年も地元でがんばっているお店が好きだ。「結局、心地いいかどうかですよね」。そう、周囲のお客様を見ても、皆さんずっと長くいる。おいしく食べて飲んで会話を楽しんでいる。お好み焼き屋ならではの、庶民感覚、家庭的というのは都会であればあるほど人が求めている雰囲気ということもあるのかもしれない。メニューもシンプル、わかりやすい。二代目が店長としてがんばり、お父上は78歳になっても、きびきびと働いておられる様子もほほえましい。元気に親子で営んでおられる光景も私にとっては魅力のひとつである。
そうこうしているうちに、3時間以上が経過。「そろそろ、帰りますか」と席を立つ。
冗談のひとつ、ふたつを投げかけて、笑いながら店を出る。心地よい店は長持ちする。
そして商品(料理)のおいしさだけでなく、人のぬくもりは不可欠だ。
私自身も、心地よい人、心地よい仕事をしなくては、と改めて思った。
求めるのは「心地よさ」
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