この季節は農家さんにとっては厳しいと本当に頭が下がるが、
田園風景を眺めることは大好きだ。
電車から、飛行機から、車から、車窓から見る青々とした田んぼほど、
夏バテをも解消してくれる、癒しになるお宝はないと
思うほど。これは新潟に通うようになって実感するようになった。
この田んぼを見ながら、育つ稲たちを見ながら学ぶことがある。
まずは、
秋になれば
実るほどに頭をたれる稲穂になっていくということ。
人間もそうでなければならない。
もちろん生きるとは、単に時間だけを費やすのではなく
成長していかねばならないが、
そこから生まれる成果や結果を勘違いしてはならない。
周囲のおかげで実ることができている。
おかげさまの人生だ。
そんなことを、田んぼを見ていると教えられる。
また、暑い時ほど、厳しいときほど
涼しい、なんでもない表情であるスマートさ。
夏の日照りの暑さのなか、けなげに育つ稲穂を見ていて
人もそうありたいと、我もそうありたいと思うのだ。
そして、美味しいお米になる。
人に喜ばれる存在になれよ。
と、夏の田んぼはそんなことを言い、秋に向かって
私たちに夢を与え続けてくれている。
こんなことを書きながら、ふと
ベートーベンのシンフォニー6番を
口ずさむ。
田園・・・ところで、ベートーベンがみたのは
どんな田園だったのだろう?
いずれにしても、田んぼは私のありがたい師だ。