あるきっかけで、バス会社の社長さんとやりとりがあった。
そのなかで、大変勉強になり、気づかされたことがあった。
「バスの運転業について、私は『運転手』ではなく、『運転士』と呼んでいます。
消防士とか、弁護士とか人を助ける、救う仕事をする仕事は『士業』です。
これは世の中になくてはならない仕事です。
安全にかつ、おもてなしの心をもって仕事をする。これはこの仕事の使命です。
社員には元気にその仕事をまっとうしてもらうことが大事。
だから、私は何よりも従業員を第一に考えます・・・・」。
という言葉は、この業界への認識と理解が浅かった自分にとってはある意味衝撃的であったし、
ブラックであるとか問題視された近年のバス業界の状況も踏まえての対策、見解でもあろうと
勝手に推察した。。
そして、この社長さんの思いは、さらに従業員の家族に向けられる。
社員が元気に楽しく仕事できるには、家族のサポートが第一。だから家族にきちんと
自らの思いをしっかり伝えたいと行動される。
確かに、健康管理をちゃんとすることも大切であるし、朝、喧嘩でもして仕事に
出られて、そのことが原因で事故になることもある・・。そんなことがあってはならない。
だから、家族のサポートは大切なんだと・・。なるほど。
企業の広報には社内広報が欠かせず、社内報も重要な広報ツールであるが
この会社は従業員の自宅にそれを送り、従業員および家族あての社長からの
レターを同封している。
バスも電車もこれからますます公共交通の要として重視される時代。
あってあたりまえ、安全であたりまえ・・の背景にはさまざまなハード&ソフトの
努力があるのだ・・。
いい会社とは、社員や家族に仕事への誇りを気持ちよくもたせることができる
会社である。
いろんな世界をもっと知ろう。自分がいかに偏狭な世界でしか生きて
きていないかがわかる。