約2年ぶり。大船渡の老人福祉施設でのチャリティコンサート。3月11日にこだわらなくていいから、いつでもいいから、迎え入れてくださるタイミングで再び!と心に決めていた。そしてやっと実現。8月11日は当施設の開所6周年のアニバーサリー。大切な日に呼んでいただき、もったいない気持ちもあるが、とてもうれしい気持ち。前お会いしたみなさんのうち何名が覚えていてくださっているだろうか、そして新たな出会いもあるかな?といろんなことを想像しつつ・・。お祝いの場に呼んでいただき、演奏をさせていただく。他にプレゼントはいいだろうか?花束?いろいろ考えた。いや、今回は花屋さんにお願いするブーケではなく、自作の花束~そう、オリジナルの曲を持参するとしよう~。何があってもその日までに創る。と決めたのは早かったけれど、なかなかそのための集中ができないで時間が経過。でも、予定どおり?本番までには間に合った。
その施設の6周年のお祝いと、その町(大船渡)の皆様にエールを送りたい気持ちで作ったバラード。
タイトルは「かもめりぃ」。「かもめの玉子」が代表名菓であるこの町、町の鳥は「うみねこ」だそうだが、かもめの方がピンとくる感じ。「かもめ+MERRY」の造語であり、「カモン・メリー」という感じで、幸せよこっちへ!という意味も勝手に添えた。
片道6時間、まだ通常ルートが復旧していないため、ぐるり大回りをして、現地へ向かう。春に全面復旧した三陸鉄道も体験した。台風で電車が遅れ、会場到着から1時間も経たないうちに、リハーサルもほとんどできないままでのあれよあれよの本番。着いてから帰るまで息切れのままの滞在となった。
ライブの最後に、その肝心なプレゼントをサプライズご披露。やはり息切れのままのクライマックスだった。正直、そんななか自分としては新曲の演奏はまだ完ぺきではなかったけれど、つくりたてのほやほや感と思いは届いただろうか。
ニューヨークへ行くのと同じ時間かかってたどりついた東北の町。真の復興とはまだまだ・・と教えてくれる方もいる、今回の移動を通じて、確かにと思うことも。もう一度行くと決めていたわがボランティア。やっと自分への責任が果たせて、一安心。スタンディングオペレーションしてくれた涙顔のおばあさん、東京から息子さん夫婦にノリノリの姿を見せ、幸せそうで興奮気味だったおばあさん、アルゼンチンタンゴやワルツを踊っておられた方々・・幸せの現場、一コマをこちらもたくさん見せていただき、握手もハグもいっぱい・・。出かけていった甲斐はあった。そして「かもめりぃ」に込めた気持ちがずっと伝わり続けるように・・・。東京駅に戻った午後11時45分。へとへとでよろよろではあったけれど、すがすがしい気持ちで長い1日を終えた。
※新曲「かもめりぃ」の歌詞は近日、公開。本秋からのライブでも演奏予定
12時間の電車移動と、心ばかりのプレゼント
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