毎日いただくもの、好きなものばかりに包まれていたら、幸せだ。
この写真の野菜たちは、この夏休み中に京都から届いた。
新潟で知り合ったが、京都出身、お互いにそこにゆかりがあることで、親しくなり、
このたびはお父様と一緒に朝収穫された色とりどりの野菜をいただき、感激しながら、
そのひとつひとつを眺めながら、味を噛みしめながら、父と息子の農園での様子を
想像する。どんな会話をし、どんな風に採って、選んで、箱詰めして・・だったのかなと。
宅配の方が汗をかきかき持ってきてくれたクール便。
どんなものでも、あの人がこの人がこういう思いで作ってくれた、入手してくれた、送ってくれた。
と思うと、うれしくてたまらない。
遠くにいても、たまにしか合わなくても自分のことを気にかけてくれていると思うと、その気持ちが
一番のご馳走だ。
そして、自分が好きなコーヒーや、チョコやクッキーや、お茶やパスタや・・・とにかく
自分が継続して使うものは、自分が出かけていった町や国や、村や島や・・・。その香りを
嗅ぐと、パッケージを見るとその街や島や店の人を思い出す・・・というものが好きだ。
そう、好きなものには、ストーリーがある。
有名人がつくっているからとか、メディアに出ていたからおいしいとか、そんなことではなく
自分の人生の一コマに関わっているモノ、それを通じて、より心を豊かにしてくれるもの、
心の旅に連れていってくれるもの・・・、人の愛を教えてくれるものが、好きだ。
好きなものに包まれて暮らす。生きる。
高級だとか、有名だとか、そんなことは一切関係ない。
幸せとは、ほんとうにこんなものだ。それ自体に出会うことが簡単ではない。
だからこそ、これらとの出会いは、ほんとうに貴重である。