長崎でこのたび開催された、原爆の日の記念式典。
被爆者やご遺族のみなさんの思いを思うと、涙なしには
いられなくなる。
今回の被爆者代表の89歳の方のお話しには、言葉に
ならない感銘を受けた。たまらない気持ちになった。
現実に体験したからこそ言える、内面からあふれてくる
出てくる言葉がある。
その言葉は平和を核廃絶を訴えているのに、
暴力的でもなんでもない、静かに静かに、
伝わってくるのである。
そして、長崎市の田上市長の平和宣言。
こちらも、大変立派で、世界中に
確かに響く力強いメッセージであった。
言葉は静かで落ち着いたものであるが、それゆえに人の心に
染み入る。
平和とは訴え続けるとは、活動するとは声を荒げたり、目立とうとしたり
作った言葉で誇張することではなく、
淡々と静かに語り続けることの連鎖により、より人から人へと
伝わっていくのだと、今回改めて思った次第。
会場の外では、反政府のデモ行進をしていたようだが、
会場内にいた、その標的の人にはどう映ったか。
大声でのTPOを考えない、雑音にしかならない迷惑は
反対行動よりも、ちゃんと場をわきまえ、
切々と、冷静に語る言葉の方が痛く響いたことだろう。
長崎市の歴史について、いろんなことに心を寄せながら
応援を続けていきたいと思う。
なんで、この町に魅力を感じ続けているか・・
苦労してきたのに、優しい。華やかだったのに地道。
でも、心の奥底にあるちゃんぽん文化で、人生を世代を
豊かに乗り越えてきたのだ・・。
だから、私はこの地に永遠の敬意と憧れを抱く。