例年よりも早い豪雪。全国的にも雪被害が心配な師走。何かとせわしいこの時期の雪は、人々の予定を狂わす。
新潟でこの12月に入って、2回目の雪との遭遇。しかも長岡という雪深い地域での仕事は印象的だ。真冬になると街の景色が一変し、道路の脇に積み上げられた雪の壁で視界も変わる。除雪車の出動も珍しい景色ではない。
仕事場の駐車場では、すぐに雪が積もる。除雪車が来て、その雪を移動させるが、数時間しないうちに、また降り積もる。除雪車が駐車場に入るたびに、車たちも総移動。除雪車で間に合わないところは、みんなで雪かき。通常の業務もストップする。
新潟の人の主な足は車。雪が降った翌朝は、まず雪かきをして、車が無事道に出られるようにするのが毎朝最初の仕事となる。かなり汗もかき、消費カロリーも高いと聞くが、いやであろうが、なんであろうがそれをしないと、家から出ることはできない毎日を送っている。
凍る夜の道、歩くのも怖い。風が強くて吹き飛ばされるのではと一歩一歩用心して歩く。怪我をしないように、あわてないように。いつもどおりにはいかない。
そんな季節をずっと送り続けている雪国の人。「雪道の運転って大変ですね。尊敬しますわ」「雪かきばかりして仕事にならないですよね」と声をかけると、「でも、冬は雪が降るものと思っていますから」と一言。忍耐力が身に付くのだという。春の訪れをじたばたせず、じっと待つ。なぜ、ここの人たちが粘り強いのかも納得できる。
ころびそうになりながら、今年こそ、ゴム底のブーツ要るな~と思いながら、そろり歩く雪の朝。やっぱり、雪国人はたくましい!
雪国人の忍耐力を学ぶ
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