いやはや、人生は失敗と反省の連続だ。
やっぱり、人間は抜けているところがある。
完璧ではない。
ということを、経験を重ねるごとに思い知らされる。
今回の恥ずかしい話。
その日のセミナーを盛り上げるために、旬の話題や
その土地にまつわる話やちょっといいエピソードなど
を話して、ちょっと緊張している場の空気をやわらげようと思い、
毎度、自分なりにいろいろネタを考える。
セミナーやライブなど当日の朝に、考える。準備の仕上げ、
最後の味付けのようなもの。
その当日朝は、慣れない初めて泊まったホテルで迎える。
暑さもあって、一歩も外に出ないで客室の中のテレビの
BS放送で世界のニュースを聴きながら、その講演の内容を
仕上げていた。
「うーん、今日は何の日?」よくそんな話題も講演の本題に
マッチするので、毎回調べる。
ネットで検索したら、その日は「もつ焼きの日」と出てくる。
7月13日だったので713が「ないぞう」と読める?ので業界では
そのような記念日にしている?とか?
「ふーん、そうか」
たまたまその前々日、あまりに暑い日にぶらり、もつ焼きやに
行き、ちょっと一杯いただいたばかりであったので
暑い日の話題には良いかなと思い、今日の最初の話題に
使おうと思い、元気に出発した。
そして、その話題も含め、そのセミナーは無事終了した。
その後、地元紙の夕刊をホテルで見て、「しまった!!」と
思った。
その日は、その街が水害に遭った13年目の日だったのだ。
「ああ、このことのお見舞いをまず、何よりもお伝えすべきだったのに・・。
もつ焼きの日よりも、こっちの方が大事なことだったのに・・・」
と、ひとりで顔から火が出る思いになった。
会場を盛り上げようとすることももちろんいいが、
何をおいても、その土地にまつわる話題を先に確認するべき
だ。
その日に限って、暑さもあってか新聞を買いに降りること、
ホテルのロビーにおりて新聞各紙をチェックすることをしなかった・・
その日に限って・・・。
その報いだ。
ああ、ネットだけに頼っては最適な情報に出会えないという
こともあらためて学んだし、なんといっても、
受講者の中に、実際に13年前被害に遭われた方がいらっしゃった
かもしれないのに、大変失礼なことをした。
九州の水害のお見舞いについては触れたが、月日が経てば忘れる・・では
いけないのだ。まだまだ配慮に欠ける自分を恥じる。
いつも相手の立場に立って、寄り添ってと思っていたはずが
全然できていない。
ああ、それにしても恥ずかしい。
と、大いなる反省。
今回の学びから、次回以降、改めて相手に寄り添う
ということについて、細心をもって取り組まねば。
暑さは言い訳にならず。心引き締めてがんばろう。