朝の音楽で1日が決まる。

あるタクシーでは、車内のBGMにかなり気を使っている。
そのに点も感心し、すっかりそのドライバーの応援団になっている。
どのドライバーいわく、
朝はクラシックを流すのが良いそうだ。夜はジャズなど。
とてもよくわかる。
朝はできれば、バロックなどが流れていると頭もクリアになり、
キレイな気持ちで1日をスタートできそうだ。

かといって、今の私は毎朝クラシックを聴く習慣はない。
曲を選ぶゆとりもないし(あると良いが)、
とりあえずNHKを横目に朝の仕事をするのが決まり。
そして4時すぎから流れる
NHKの「みんなのうた」を楽しむ。
曲によっては、その歌に聞き入り、手を止め、歌詞に注目する。
世界の民謡を日本語にし、アレンジしているのも
興味深い。
とくに、今、その曲が流れと仕事の手をとめ、じっと
聞き入ってしまうのが、
歌手のイルカさんが歌っている、チェコ民謡として知られる
「モルダウの流れ」のアレンジ版だ。

平和を願う少し悲しげではあるが、愛に満ちた素敵な歌詞付きだ。
この曲を聴くたびに、以前一度だけ、立ち寄ったこの曲の誕生地
プラハを思い出す。
そして、モルダウ川の優雅な流れがくっきり思い出され、
ドボルザークや、ミュシャなどこの地で活躍した芸術家たちの
ことを思い出す。
たった一曲から、自分の人生のある部分に再会できることで
なんだか新たなパワーがみなぎるのだ。
朝の一曲は、とても大切だ。
いるかの歌う「モルダウ」の一節。
悲しいだけでは泣きません。
涙はあたたかくあるように・・。

朝から泣けてしまう。さあ、今日も元気に。

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