音楽から離れた18歳、哲学や文学を勉強したところで、受験勉強もろくにしてこなかった
おかげで、教員にも現役で採用とはならず・・。
たまたま、「マーケティングプランナー募集 文章を書いたり、考えたりすることが
好きな人」という募集に興味をもち、よくわからないまま入社した印刷会社という職場。
そこで文章を書いたり、企画を練ったり、プレゼンをしたり・・。そんな20代。
まだまだ女性の活躍という場は少なかった、いや、これからという時代であったから
自分にとっては、お試しも含め、大いなるチャンスがあった。
その印刷業界で、ユニークな人たちにたくさん出会った。
そして独立後、30代後半。自分より一回り若い人で、同じ女性で、印刷会社でまさに
企画をやっている人たちとの出会いがあった。
自分も若輩であるが、もっと若い人がいきいきがんばっていることに珍しく
仲間意識をもった。
印刷会社に入社する女性はちょっと変わっていると思う。
広告代理店や新聞社、出版社で働く人と同じような仕事をする。
でも地道であり最後は自社の印刷機を動かさねばならないので、企画だけでは
食べられないという現実も背負っている。
同じ背景で同じようにコミュニケーションづくりの仕事をしている人たち。
その人たちとのつながりは、今もつながっている。
印刷会社出身だから、紙が好きで、本が好きで、書くのが好きで・・。
デジタルもいいが、アナログの良さも大切にしている。
いつも黒子の世界であったが、この印刷会社で働く女性たちには、
時代を越えて、共感を抱き続けている。
そんな印刷会社で働く女性たちが、パッケージやサービス業や・・
女性ならではの感性を生かした新たな仕事を創っていることに
誇りを感じる。