アーチストのザビエルとの遭遇

はぴえる
パートナーアーチストの開拓は楽しいものだ。そのときだから、そこにいたから会えるという一見偶然に見える出会いから友情に発展することも多い。今回、新しい作品をマーケットにて販売している青年を発見。1枚1枚がとても味わい深い、素敵な写真とバティック、タンゴをモチーフにした染物とは珍しい。かなり昔の写真かと思いきや、そうではなく、彼自身が撮った写真で8年前ぐらいからのものであるという。現存する被写体でも年代もの風に見せられるのが写真の面白さでもある。私が「ロマンチックで、ノスタルジーで愛に満ちて、音楽がある」そんな作品を集めているというと、「それは、タンゴそのものだね」とさらり応える。まだ若いのにいいこというな~。どうやら彼は依然銀行マンだったがやめて、今の仕事についているようだ。撮って、作って、売って・・・の忙しい日々だが、すがすがしい、いい顔つきだ。そして名前は、ザビエル!オーマイゴッド。現在のザビエルにこのカミニートで出会うとは。
ザビエルと読むのは実はフランス語式。Xから始まるスペルはこれだ。彼はスペイン系だから、ザビエルのことは「ハピエル」と呼ぶ、Jからはじまる。ハピエルとは、「幸福を得る」意味のようで音もいい。つい、うれしくなって「私、フランシスコ・ザビエルの曲を創ったんですよ~」と言うと、「それは誰?きいたことがないけど」。そうだよな~。フランシスコザビエルは北半球でのキリスト教伝道師であり、この南米の若者が習うこともなかったはずだ。フランシスコ・ザビエルがローカル的存在とは?でも、なぜかこのアーチストのザビエルに会えて幸せな気持ちになった。自分で創って、表現して、自分で売る。このことを彼も実践している。
彼が希求する道に共鳴しながら、よし私も!とクリエイティブライフをもっと極めようと心に誓う晴天の日。素敵な夏のクリスマスギフトかもしれない。

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