素晴らしい講義とは、お話とは、自分自身の世界が広がり、
正しいモノの見方が養われ、
行動への勇気が沸いてくるものを指すのだと、最近感じることが多い。
先日受講した、ジャーナリストの講義も、マスコミを卒業され、
独立した立場で活動を続けておられる方。
同世代であり、四半世紀、世界とくに危険な紛争地帯での取材をしつづけて
こられた方で、とことん現場主義であることに、敬意を抱く。
そして、そんな厳しい環境に身を置いた立場だからこそ言える
「希望を見出す」前向きな生き方である点にも頭が下がる。
デスクワークでネットサーフィンをし、それを取材とする
似非ジャーナリストも増えているなか、
真実を求め、現地取材を続けてこられている。
真のジャーナリストが存在していることを確認できたことを
とてもうれしく思った。
その方はロシアやその周辺の国々に精通されている方だ。
今回興味深い話のなかで、とくに興味をもったのはプーチンの世界観、
グローバル戦略についてだ。
いつも気になっていたからだ。
氏いわく、プーチンにとって世界は3つ。ロシア、中国、アメリカ。
日本はアメリカの一部。
だから、ロシアはアメリカがどう動くかで自らがどうするか。を
考えている。日本が何をしようが、その先を見ている。
世界制覇を目指すということは、相手がどう動くかについて、
かなりシビアに観察、分析し、いざというときに先手をうつ。
それが現在のロシアのグローバリズムだと理解できた。
そう、大切なことはいつもターゲットがどう動くか、ターゲットが
何を考えているか。という目線だ。
マーケティングも同じこと、常に相手目線でなければ、市場は
作れない。
まさに、戦略・戦術などいかにも、「戦争用語」を使うマーケティングとは
まさに政治・戦争と同じなのかもしれない・・と、
授業を聴きながら、改めていろんなことを考えた。
素晴らしきジャーナリストから学んだ真のグローバリズム。
世界中の民がオールメディアになってしまった今、
目先のスマホに使われるのではなく、この先にある
世界の広がりのいい面、悪い面をしっかり見極める
必要がある。
どんな人間も、グローバル社会のなかで生きている。
それぞれの役割のなかで、自分自身のグローバリズムを考え、
実践していく時代だ。
そう、その根底には「希望」をもって、そして
自分が勝つための相手目線ではなく、共存・共生のための
相手目線を忘れずに・・・。