情報を大切に扱った時代に学ぶ。

この20余年の間には、いろんな情報を集め、またそれを活用した。
ネットが普及していなかったころ、デジタルカメラがなかった頃、
珍しい印刷物などは、迷いもなくコレクション、その当時は
丁寧にファイルに入れて保存。そしてそのファイルもたまっていった。

写真はネガフィルムで撮影し、プリントし、写真はアルバムに
入れて眺めていた。
その後、印刷物を収集する量は次第に減り、写真もデジカメで撮る。
プリントはしない、最近はスマホで十分という状況。
と、こんな具合に、
情報収集の方法がずいぶんと変わってきた。
またお金を払わなくても、海外に行かなくても、いつでも検索さえ
すれば、何の苦労もなく、いとも簡単に欲しい情報へとたどり着ける・・。
と、一見、大変、便利で結構な時代である。

今回、20年~15年前の資料ファイルを久しぶりに見ながら、
大切に情報をとっておこうとしてた当時の自分の姿勢に感動する。
集めた情報は自分の宝物のように扱っていた。
そんな時代の自分の仕事の仕方を振り返り、反省をする。

ネット社会になり、情報への接し方が雑にになり、もしかしたら
情報だけでなくモノや人に対してもそうかもしれぬと。

多すぎる情報や出会いのなかで、大切なことを忘れて
時に流されてきた自分はいないか、
ときの勢いで、IN & OUTのスピードが速く、でも浅く・・
実は、その真意や背景までしっかり咀嚼できていなかったものもあるのではないか。

情報化社会は、人間を無能化しているような気がしてきた。
いい面はもちろん認めつつも、少なくとも情報との接し方
を改めなければ・・・。若き日の丁寧に作られたファイルを
一つ一つ処分しながら、懐かしさとともに、戒めることが
多い今日この頃である。

とにかく、もっと情報にも、人にもモノにも・・丁寧に
接する姿勢から改めるようにしよう。

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