尊敬するマジックアーチストは75歳。私よりも22歳も年上で、年齢でいけば
親と同世代。
であるのに、なんと、お若いことか。
これはマジックを生業にされているため、つねに頭も体も動かし、活性化されて
いるためだろう。
また、マジシャンはその技術だけでなく、トークや歌や演奏など、総合的なエンターテイメント力
が求められるが、それにももちろん長けておられ、独自の芸風もおもちだ。
さらには、ビジネスマンとしての力も発揮され、マジック商品の開発をしながら、
世の中にマジック文化を普及され、そしてその結果、認知症にならない、健康長寿社会に
貢献する・・という、本当に理にかなった仕事を生涯現役でされており、
自分にはできない生き方と、いつも尊敬している。
久しぶりにお会いし、お互いの近況や問題意識について語ること2時間。あっという間に
時計はすすむが、充実の時間だ。
今回も心に残る話題が盛りだくさんであったが、そのなかでも、
「とにかく、1年先のことだけを考えて生きている」という言葉。
見えない何年も先のことよりも、1年先であれば具体的であり、目標も実現しやすく、
1年後を目指しているのであれば、毎日を大切に生きることができるという。
なるほど。そうだ。今の世の中、10年先を思ったところで、どうなるかわからない。
それよりも、手の届く1年後を見据えることはより、確実であり、生きごたえもある。
こうやって1年先の目標のため、1日1日しっかり生きる。これしかない。
それにしても、人生の先輩なのに、私に対しても一人の人間として
向き合ってくださるその姿勢自体に頭が下がる。
ずっとずっと1年先を見据え、何年も何年も、私に刺激を与える存在として
健康長寿をまっとうしていただきたい・・と切に願っている。