社名はもう20年以上から知っていた。長野の伊那に素晴らしい食品会社があると。
寒天という、地味な伝統的な自然食品の製造を行い、約半世紀。
「かんてんパパ」というブランドは中部や首都圏では知られているだろうか、
とにかく知ってはいたし、日頃からおつきあいのある企業のトップや幹部にも
絶賛の会社であり、気になりながら機会がなかったが、今回近くに出向く予定があり、
その会社の本社敷地内にある、かんてんぱぱガーデンに立ち寄る。
出入り自由、レストラン、ギャラリー、ホール、試食が出来るレストルーム。
寒天に馴染みがなくても、ひとたび訪れたら、かなり寒天ファンになりそう。
しかも、伊那近隣を代表する観光スポットになっているのか、寒天を使った全国の銘品から、
全国の自然、こだわり食品のセレクトショップもあり、新潟の見覚えある商品も販売
されていたりして、それも含め、かなりユニークなテーマパークである。
寒天を使った様々な種類の食品から、都会のグルメ、外食三昧とは一味違う、手作りの
楽しさや家族コミュニケーションから生まれる食の楽しさ、豊かさ。健康的な人生とは何か
について考えさせてくれる素晴らしいCSR活動。
こちら、パーク全員に自然なおもてなしが行き渡っている。
敷地内に無料貸し出しの傘がある。オレンジ色の傘は寒天の色か?
敷地内のショップ、ギャラリーで働く人々の笑顔が素敵で、とても親切だ。
働く人々が誇りをもって働いているのが伝わってくる。
こちらのトップの著書を拝読すると、なるほどと思うことしきり。
もっとも印象に残ったのは、マーケティングリサーチはしない。というものの見方。
データには過去しかない。
過去から何かを生むのではなく、自分がいいと思ったものを作ればいい。
ということ。
とても難しく勇気が要るが、自分が日頃考えていることにも自信がもてる。
そして作りすぎないこと、という点も共感する。
今の時代にこそ求められる、ホンモノの会社に出会え、元気が湧いてきた。
思わずこちらへも2日連続で足を運んでしまった。
マーケティングリサーチをしない、オンリーワンの地方企業。
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