喧嘩するほど?

世の中に、夫婦喧嘩をしない夫婦はいるのだろうか?
時折、うちは喧嘩なんかしたことがないという話をきくことが
あるが本当だろうか。と思ってしまう。
私は子供の頃から、両親がよく喧嘩し、していたかと
思うとケロッとして、別の話題で相づちをうっている場面や
喧嘩をして、母が怒ったまま、出勤する父を見送りも
しなかった、それでも会社から帰ってくるまでに夕食の
準備をぶつぶつ言いながらやっていた、そんな母の様子を
何度も見てきたせいか、
人間とは、一緒に生活をすると喧嘩をするのが
ふつうで自然かと思っていた。

そして、今は自分もそれを受け継いでいる。
口喧嘩は日常茶飯事だ。
相手がわかってくれているはずなのにそうではない
ということに立腹するのか、よくわからないが
とにかく夫婦喧嘩とは妥協のない、むき出しの
コミュニケーションかもしれない。
ひと昔前、男尊女卑の時代であれば、男に女が
立てつくことは許されなかったであろうから、
喧嘩という状態もなかった、その代わり女性が
我慢を重ねていたのかもしれないが、
きっと女性にとっては窮屈で大変な時代だっただろう。
二言目には、誰が食べさせているとか、誰のおかげで
とか言われてしまう時代だった。

今はまさに、対等だ。自由で言いたい放題だ。
とにかく、よく喧嘩をする。日課のごとくに。
でも、しばらくすると何もなかったように
笑って話し始めている。
でも、再び火がつくと収まらない。

わかってほしい、というわがままが遠慮なく
言動に出るのかもしれない。

喧嘩はしてもよい。が、さすがに疲れるので
もっと上質コミュニケーションが良いと最近思う。

それはいつもニコニコ、いつも聞き役でいること。
そして適当に聞き流すこと。
ついつい、真剣勝負に挑んでしまう私は
お子様の領域を出ていない。
連休はかなり、疲れる。
ま、喧嘩する相手がいることに感謝すると
しよう。
一人では、元気でなければそれもできないのだから。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク