社員の気持ちを思って応援!

親子の確執から、世間を騒がせた大手の家具販売店。もともと会員制ということで、最初に
名前を登録しなければ、店内のショールームを見せてもらえない。そして、最初からしっかり
担当者がつきっきりで、かなりお客にとっては気が重いというか、敷居の高い販売方法。
それでも良い商品を取り扱っているということで、1~2度お世話になったことがあったが
ぶらり見に行けないところがネックで、十年以上ご無沙汰していた。
その間、親子の闘争で、株主はじめステークホルダーにとって迷惑・・・と報じられたり
父親の経営実績、娘の時代に呼応した改革、さてどっちが??しかし、お家元騒動とはあまり
感心しないな~となどと思っていたが、久しぶりにこの店を訪問してみたら、かなり前とは
違う様相で驚いた。
広い店舗でゆったりしており、品揃えが豊富な点は変わらない。
一番の違いは気軽に入店でき、自由に店内を回ることができるという点。
何か聞きたいことがあれば、店員が対応するが、いきなり近寄ってきて説明というのは
ない。
そして店内ですれ違う店員さんも、「いらっしゃいませ」とにこやかに挨拶をされ、
いい雰囲気が漂っている。
そして商品も高級品だけでなく、若い世代にも買いやすいお手軽なもの、カジュアルな
ものが増えた。
さらには、「リユース品」という、買取した商品をキレイにして新品商品と一緒に
ディスプレイ販売して、うまくやっているという印象も受ける。

という点などなどで、大変「変わった!」と実感。

今回、対応してくれたスタッフも、大変親切で、気持ちが良い。
この何年か、世間を騒がせた当社、そこで働く人は大変だったろう。
おそらく右往左往しながら、いろんな命令が飛び交う中の辛抱もあったかも。
と勝手に想像しながら、このスタッフたちを応援したい気持ちになる。
「とても入りやすくなりましたね」「買いやすい商品も増えましたね」
というと、スタッフはとてもうれしそうに笑った。
自分が働く会社が社会から批判されたりすると、働いている人も
つらい。その苦労を経て、評価されるようになると、働きがいが
増すだろう。
世代交代、業態変革、いろんなチャレンジを伴う大変な流通業、
どうぞお客様に寄り添ってがんばってほしい。
この会社、なかなかいい。これを機会に応援したいと思った。

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