出張で泊まりの日以外、毎日つくってきた弁当。といっても、おにぎりセットだから
大したものではない。
毎日これを作るため一合の米を洗い、未明に炊飯器のスィッチを入れて炊く。
御飯の炊ける匂いは、何ともいい。朝にぴったりだ。
炊き立てのごはんをやけどしそうになりながら、「今日の具材は~」と冷蔵庫を
見回して昨日と同じ内容にならないようにとか、野菜系と動物系がバランスよく
入るようにとか・・小さなことを考えながら、ニュースを見ながら、握って
包んで、袋に入れる。夏場はよく冷ましてから包む、そして保冷剤もつける。
野菜不足にならぬようにと、野菜ジュースも切らさないように用意する。
・・・・と、そんな生活がもう何年続いたのか・・。
食べすぎにならぬようにと、こんな簡単な弁当持参生活を実践するように
なった。
出張先から最終電車で戻るときには、
「明日はおにぎり要るの?」
とメールで確認、深夜に帰宅しても翌朝居るならば米を洗った。
どんなことも習慣になれば、苦にならない。
大したことではないが、豪華な弁当は作れないが、私がせいぜいできた
弁当づくり。
このおにぎりづくりも、いったんの一区切りとなる。
本当は、最終日も持たせたかったが、その日は泊まりのため握れず。
ふと、考える。
毎朝起きたらコーヒーが入っている、食べ物がテーブルに並んでいる。
弁当が用意されている・・。
毎朝のことだと、ついつい当たり前になるが、
いずれもやがて最後の日が来る。
そんなことを思うと、一日一日のこの小さな行動も
心を込めてやらなくちゃ と思えてくる。
そんなこんなで、今週はおにぎりを握るとき、いろんなことを
考えてしまう。
もっと形よく握ればよかったかなとか、いろいろ雑でごめんなさいとか・・。
当たり前で、毎日と思うとため息が出そうになることも、
いつか最終日と思うと、大切に行動するようになる。
人は、何か新しい変化が目前に迫ってくると、
目の前のモノ、コト、そして環境を大切に思うようになるようだ。
おにぎりラストウィーク
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