実は、ここのところ、1か月ほどになろうか、朝か夜、とにかく1日1回、にんじんを1~2本
スライサーで、「しりしり」している。
この「しりしり」とは沖縄方面で、野菜しりしり・・と呼ぶところからきているそうで
そのスライサーも「しりしり器」と名付けられているそうであるが、
要するに、野菜の千切り用スライサーを使って、にんじんを千切りしている。という意味だ。
なぜ、この「にんじんしりしり」がはじまったかといえば、毎朝つくるおにぎりに加え、
野菜を手軽に家人に食べさせるためなのであるが、煮物では食べないのに、この「しりしり」
状態にしておけば、黙っていても野菜を食べる。そう、にんじんはこの方法で生食にすると
大変おいしいのだ。
とくに、新潟など雪国でとれる(つくる)雪室ニンジンだと、なおさら美味である。
ほんのり甘くて、しゃきっとしている。
そんなわけで、毎日10分ぐらいではあるが、にんじんと向かい合う時間をもつようになった。
私自身は、食べるよりも、にんじんを見ていてとても感動するようになった。
にんじんにはいろんな色がある。オレンジといっても、いろんなオレンジ。
最近では黄色っぽいニンジンから、紫ニンジンまで・・。
金時にんきんなどというものも先日はしりしりしてみた・・。
スライサーの上をにんじんを動かしながら、
なんて自然の色はきれいなんだろう・・とうっとりする。
腱鞘炎にはあまりよくない作業であるので、ゆっくりしりしりする。
にんじんのきれいな色に意識をとられていると、思わず指までしりしり
するので気を付けねばならない。
注意しながら、にんじんを千切りにする、いわば修行である。
どんなに多忙であっても1日1本、にんじんをしりしりする時間がもてると
心にゆとりが生まれる感じだ。
私にとっての、この「にんじん修行」は、心身にとても良くて、
ずっと続けたいと思っている。