頑固と素直のはざまを

年を重ねると、長年生きてきた経験がいいか悪いか判断材料となって、
人の話を、とくに年下の人の話など素直に聞くことができずに、
自分の考えと違ったり、少しでも生意気に聞こえるような発言に出会うと
不機嫌になったり、「今どきの若い者は~」とか「小娘のくせに、若造のくせに・・」
と思ってしまうことはないだろうか。
私は正直、ときどきある。
「こんな若いもんに、何がわかる」とか、「やってもいないのに、何いってんの」とか。
一般的には年を取ると頑固になるといわれる。
これは、気を付けなくてはいけないと思う。
そして、自分の若い時を振り返り、年上の方々に
失礼があったのではと、気になり、反省する。

年を重ねていようが、若かろうが、何か自分に向かって言ってくれることは
関心をもってくれる証しであり、教えられることもあるのだから、
いろんな発言や指摘も、感謝して受け止めるようにしなければならない。

一方、年をとると、素直になるという向きもある。
すぐ涙ぐんだりするのもそういうことかもしれない。
感謝の言葉がすぐ出てくるのも、そういうことだろう。

頑固になるのは、まだまだ未熟だ。
いつまででも、吸収したい、学びたいと思えば、気持ちも変わる。
もちろん、相手が不快にならないように、言葉遣いなどには気を付けたいし
お互いがそうであれば、不快感や不機嫌もなくなると思う。

頑固と素直。
春だ、今の自分を再点検したい。
がんこなだけの、ばあさんには、ならないように。
何を言われても、にこにこしながら「ありがとうございます」
と言える、ゴッドマザーを目指したいところだ。

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